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タイに長期滞在者を誘致するため、タクシン前政権が立ち上げたタイランドエリートカードが
存続の危機にさらされている。
同カードは入会費は100万バーツで、生涯会員制。特典としては、(1)5年間有効の
観光査証(ビザ)を取得でき、5年が経過した後は自動的に更新される(2)タイ国内の
指定ゴルフ場で1日18ホールまでのグリーンフィーが無料(3)指定スパでのタイ式
マッサージが毎日1店1時間半に限り無料(4)指定国際病院で毎年1回に限り身体検査が
無料(4)指定のレストランやエンターテイメント施設で特別価格を適用―などがある。
9月に起きた軍事クーデター後にタクシン前政権の政策見直しが相次ぐ中、タイランド
エリートカードについては継続されるとの発表が一時あった。しかし、12月12日付のタイ字
「ポストトゥデイ」は1面トップで、財務省筋の情報として、エリートカードはタイ国に利益を
もたらさないため、財務省では中止の方向で検討しており、すでに首相の賛意も得ていると
報道した。
しかし、13日、プリディヤトン副首相兼財務相は、財務省内で中止を検討しているとの
報道を否定。その一方で、観光スポーツ省に存続についての検討を命じたことを明らかにした。
タイランドエリートカードの現会員数は1734人。日本、米国など49カ国に及ぶ。
同カードを発行・運営するタイランドプリビリッジカード社(TPC)の広報部によれば、
現在、観光スポーツ省の特別委員会が、タイランドエリートカード制度を取りやめた場合に、
会員にどのような影響がでるのかを検討しているという。さらに、同計画は政府が音頭を
取って始めたものであるため、国の信用失墜などタイ国および政府が被る悪影響も詳細に
検討されるとのこと。さらに、継続した場合のプラス面も含め、検討結果は今月末までに
発表される見通しだ。
なお、会員になりすでに約3年の経過している日本人Aさんによれば、タイに在住して3、4年
熱心にゴルフ場とスパに通えば、十分元は取れるという。プリディヤトン副首相は、100万バーツで
生涯会員制としたタクシン前政権の決定を「割が合わない」と批判している。
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