【中国】中国製造業の労働コストはインドの2倍〔12/15〕at NEWS4PLUS
【中国】中国製造業の労働コストはインドの2倍〔12/15〕 - 暇つぶし2ch1:葉隠覚悟φ ★
06/12/16 05:11:43
「中国の製造業が競争力を維持していくためには安価で豊富な労働力ではなく、
さまざまなイノベーションを活用する必要がある」。
11月21日、米民間調査機関カンファレンスボード(全米産業審議委員会、CB)の国際経済研究部門
ディレクター、Bart van Ark博士は「中国経済の未来と品質向上」シンポジウムでこう指摘した。

この日、カンファレンスボードが発表したレポートによると、2002年の中国製造業の単位労働コスト
(雇用者報酬/労働生産率)は46.3で、インドの22.9の2倍以上だった。
その主な原因は、中国の労働者の給与がインドの4倍以上であるにもかかわらず、
労働生産性はインドの2倍程度にとどまっていることにある。

カンファレンスボードのレポートによると、登記されていない企業まで考慮すれば、
インドの労働生産性に対する雇用者報酬の比率はさらに大幅に低下するという。

一方、中国は3年ごとに最低賃金を引き上げる新政策の実施にともない、
優位に立っていた低賃金の競争で試練に直面している。

中国はこれまで低労働コストに頼って競争の優位を保ってきた。
2002年の中国の製造業の雇用者報酬は米国のわずか2.9%にすぎなかったが、
労働生産性(就業者1人あたりの付加価値額)では米国の13.7%に相当した。
最終的には、中国製造業の単位労働コストは米国の21.3%となり、
中国は世界の製造業にとって、過去10年間近く、重要な移転先となってきた。

国家統計局が3四半期連続で行った調査によると、人民元の切り上げが行われることで、
現在、中国の紡績、アパレル、皮革などを含む産業で輸出の伸びが低下しているという。
また技術の進歩によって労働生産性が高まり、就業者が減少するという状況が現れている。

国家統計局工交司(工業交通統計部)の何平氏は、こうした伝統的な労働集約型産業は
競争力が問われる厳しい試練に直面していると指摘する。
またBart van Ark博士は「低賃金に過度に依存することで発展するという形の
中国の製造業の優勢は終わりつつある。
未来の発展には技術や製品のイノベーションへの転換が必要であり、
そうしてこそ競争の優位を保つことができる」と指摘した。

さらにBart van Ark博士は、世界各国の経験上、発展の過程で一部の労働集約型産業が
淘汰されるのは正常なことだと指摘し、製造業がレベルアップすれば、それに伴って
サービス業も発展し、より多くの就業機会が創出され、総体的には就業者総数はやはり増加する、と述べた。

中国とインドは世界最大級の発展途上国として、世界の製造業の移転を受け入れようと、
互いに複雑な競争意識を抱いてきた。
しかし、中国の胡錦涛国家主席がインドを訪問したのをきっかけに、中印両国は競争的な態度ではなく、
相互連携の立場から中印関係に対処し、処理していくという意思を表明した。
両国が世界貿易の競争力を高める上で有利になることは間違いない。

カンファレンスボードの調査によると、インド国内の地域格差は中国よりさらに大きく、
産業集約能力も低いという。
しかしBart van Ark博士は、インドのサービス業がGDPに占める割合は中国より高く、
中国はこの点をインドに見習うべきだと語った。
(記者:定軍=21世紀経済報道、北京発)

ソース:日経BP 2006年12月15日
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
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