06/12/14 17:28:25
◆盧大統領“予言”に非難 韓国野党「不適切な安保意識」
【ソウル13日原田正隆】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議が18日に再開されるのを前に、韓国では、盧武鉉
大統領が核問題で示した北朝鮮に対する「認識」について、「不適切かつ危険だ」との指摘が相次いでいる。
「北朝鮮に核兵器があっても、韓国の軍事力は十分に優勢なバランスを保っている」
「北朝鮮は韓国と戦争しても勝てない。核兵器で致命的な打撃を加えることはできるかもしれないが、勝つことは
できない。北朝鮮が韓国を征服することは不可能だ」
韓国メディアによると、いずれも盧大統領が今月7日、訪問先のオーストラリアで述べた言葉。
これを最大野党ハンナラ党は「北の核を認めたいという本音を示したものとも考えられ、安易な現実認識と不十分な
安全保障意識に驚きを禁じ得ない」(スポークスマン)と批判している。
有力紙・朝鮮日報は社説で、広島原爆に言及しながら「仮に人口1000万人のソウルに核兵器が使用されれば、
当時をはるかに上回る大惨事となる」と指摘。
「盧大統領は『北は国際社会の経済的支援が必要なので、核開発はあきらめるだろう』と語っていたが、その根拠
のない『予言』は、北側が核実験を行ったことにより、韓国と韓国大統領の威信を徹底的に失墜させたではないか」
と主張した。
同紙は「戦争の可能性をゼロにするのが安保の目標なのに、核兵器で致命傷を負った後、勝利を仮定するのは、
極めて安易な安保意識」との専門家の批判も掲載。社説は「大統領が今度は『北が勝てない戦争を起こすことはない』
との新予言を発表した。大統領の独創的な国際政治理論に4800万国民の命は託せない」と結んでいる。
盧大統領は9日、ニュージーランドでも、北朝鮮が「負け戦(いくさ)」を始めることはない、と繰り返した。
6カ国協議についても「必ず(北朝鮮が)核放棄する方向へ進むだろう」と楽観していることを明らかにした。
「人道的に食べていけるようにすることも重要だが、戦略的にも極端な状況まで追い込むことはむしろ危険だ」。
大統領はこうも述べ、北朝鮮に対する「太陽(包容)政策」の堅持を強調したという。
ソース:西日本新聞
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