06/12/07 11:16:28 lOHVKta2
朝鮮総督府 『外人の観たる最近の朝鮮』 1930、178-179頁。
日本統治に不満を抱いてゐるものは、朝鮮少壮者であるが
彼らは政府の建てた学校で教育を受けた者である、
朝鮮に於ける人口の大部分を占むる農民と労働者は、
政治に対しては無関心であり、
寧ろ現時の朝鮮は昔の韓国政府時代に比して遥かに大なる進歩であると考へてゐる。
たゞ学校にある青少年が日本を敵視してゐる、
彼らは学校でデモクラシーの真意を学んで居て、
東京で発令になる厳正な法の命令によらないと仲々服従しない。
然し汽車の窓から見える千万の農民たちは日韓併合に対しては何の反感をも持って居ない、
むしろ之を承認してゐる。
而して又過去十九箇年間、其の生命財産の安全を保障されて居るのであるから、
若し一朝其凡てが引上げとでもなつたら、それこそ大恐慌を来たすのである。
以上、カーネギー財団主催の米国記者団が書いた記録。
タイトルは「米国視察団の眼に映ぜる朝鮮」。