06/12/06 00:09:55
■大学生ら：「統一をもっとも阻害している国はアメリカ」
ソウル地域の大学生らの中では、統一をもっとも阻害している国としてアメリカを挙げ、北朝鮮の
核問題もアメリカの強硬策のせいだと認識している学生が多い、という調査結果が出た。
５日に興師檀民族統一本部が発表したところによると、最近ソウル地域の大学生1224人を対象
に統一意識に関するアンケート調査を実施した結果、統一にとってもっとも妨げになる国を問う質
問に対して、アメリカを挙げた学生が51.4％で最多だった。次いで北朝鮮が25.2％、中国・日本が
それぞれ9.6％、韓国2.9％、ロシア0.9％の順だった。アメリカは、興師檀側が2004年以来毎年ア
ンケート調査をするたびに、もっとも統一の妨げとなる国として挙げられた。
北朝鮮の核問題が発生した最大の原因は何か、という質問には、アメリカの対北朝鮮強硬策だ
とした回答者が50.7％でもっとも多く、「北朝鮮の武力挑発意図」24.0％、「韓国の積極的な仲裁
努力不在」11.0％、「北東アジア軍事大国化目的」8.7％などの順という調査結果だった。
北朝鮮の核実験にもかかわらず金鋼山観光と開城工業団地事業を継続すべきか、との問いには、
「継続すべき」との回答が66.1％で、「縮小すべき」(19.2％)・「中断すべき」(6.9％)とする回答より
数倍多かった。
しかし、対北朝鮮経済支援と和解協力政策には否定的な見解が多かった。これらの政策が北朝
鮮の変化と朝鮮半島平和に寄与するか、との質問に対して、50.4％の回答者が「寄与しなかった」
と回答し、「寄与した」とする回答(43.4％)よりも多かった。これは2004年・2005年の回答結果と異
なるもので、北核危機により対北朝鮮和解協力政策の効果に対する確信感が落ちたことが背景
だと分析された。
戦時作戦統制権還収に関する質問には、「還収すべき」とする回答が52.7％で、「還収すべきでは
ない」とする回答(24.7％)よりも多かった。
また、北朝鮮がわが方にとってどんな対象であるかを問う質問には、脅迫的だと回答した学生が
45.0％で、協力的だと回答した学生(40.1％)よりも多いことが分かった。「脅迫的」と回答した学生
は、2004年の42.5％、2005年の31％よりも若干増加し、協力的だと回答した学生は2004年の44.7
％、2005年の51.5％よりも若干減少した。北朝鮮のミサイル実験と核実験が危機感を高めたものと
見られる。
統一に関する見解を問うた質問には、78.3％が「統一すべきだ」と回答した。「統一してはならない」
と回答した学生は9.6％、「統一問題に関心がない」と答えた学生は11.9％だった。統一に肯定的
な学生は以前の調査時よりも増え、否定的な学生は減った。このほか、南北とも核を持ってはなら
ないと答えた学生が多く、北朝鮮水害援助運動に対しては相当数が肯定的に評価した。
興師檀の関係者は、「北の核実験が北朝鮮に対する認識を若干否定的に変えたが、これは逆説
的に、大学生らの朝鮮半島問題に対する関心を高める契機となった。アメリカに対する見方は既成
世代とは違って、半島平和と統一においてアメリカの存在を否定的に見て依存的な同盟関係よりも
自主的ないし同等の関係を望んでいる、という調査結果が出た」と語った。
今度の調査は11月20日から24日まで面接員による直接アンケート調査で行なわれ、統計分析は
専門機関であるリサーチプラスが行なった、と興師檀側は明らかにした。
▽ソース：聯合ニュース（韓国語）（2006/12/05 22:09）
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