06/12/04 12:45:47 BE:84882072-2BP(1245)
3日午後9時過ぎ、福岡県赤村の平成筑豊鉄道田川線勾金(まがりかね)-油須原(ゆすばる)駅間(6.7キロ)にある
警報装置が作動した。
通報を受けた県警田川署が調べたところ、鉄道横に敷設されていた通信用ケーブル約10メートルが切断され、持ち去ら
れていた。
この影響で同鉄道田川線と伊田線で列車計14本が運休した。
中国の経済発展などの影響で銅などの非鉄金属の需要が高まり、銅線が盗まれる事件が全国で多発しており、同署は
関連を調べている。
同署などによると、通信ケーブルは列車の位置を知らせたり、各駅間の連絡をとるために使われている。
直径約2センチのゴム製のホース状で、内側に銅製などの通信線が複数入っているという。
現場は線路の東側を県道が走り、ケーブルは線路脇の側溝(深さ約5センチ)内に敷かれ、コンクリート製のふた
(幅17センチ、長さ40~50センチ)がかぶせてあった。
発見時にはコンクリートのふたが約10メートルにわたってすべて取り外され、中のケーブルが切り取られていたという。
切り口から工具が使われたとみられている。
銅線や銅くずを盗む事件は全国で多発し、背景には中国の経済発展による銅の需要増加があるとみられている。
特に北海道などで被害が目立ち、夕張市などでは今年6~8月に全長約2000メートル分の電柱の電線が切断されて盗まれた。
また7月末に室蘭港に寄港した中国の貨物船の乗組員14人が銅くずの密輸容疑で北海道警に逮捕された。
その船員は「中国では電線用の銅が高く売れるので盗んだ」と供述したといい、盗品の銅を密輸する闇組織もあるとみられている。
【井上元宏、林田雅浩】
毎日新聞