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■投資しなかった5年、冷めていく成長エンジン
各企業の設備投資が低迷し「韓国号」の成長エンジンが冷めつつある。とりわけ、最近の景気低迷や
企業規制に加えて、北朝鮮の核実験と政権の不安定まで重なり、来年は企業の投資心理がさらに
冷え込むだろう、とする見方が多い。
経済専門家らは、「首都圏のマンション供給不足が、住宅価格の急騰を招いたように、長期間の投資
低迷は、成長エンジンの毀損につながりかねない」とし、「今の状態であれば、次に誰が政権の座に
ついても、成長潜在力の回復にはずいぶん苦労せざるを得ない状況になった」と憂慮している。
●来年の投資展望も明るくない
韓国銀行によると、01~05年の企業設備投資の増加率は、年平均1.1%にとどまった。91~96年の
平均11.1%に比べると、10分の1に過ぎない。
来年の投資展望も明るくない。大韓商工会議所がソウル所在の300企業を対象に来年の投資計画を
調査したところ、各企業の全体投資の増加率は3.7%にとどまるものと予想された。各企業では投資
のネックとして、「景気低迷」(59・7%)や「政策の不確実性と規制」(18.8%)、「資金難」(12.3%)、
「高収益の投資先の減少」(7.8%)などをあげた。
特に、各大手企業は金庫に数千億~数兆億ウォンずつためていても、新規事業に大規模な投資が
できない状態だ。韓国上場会社協議会によると、9月末現在、各上場企業の現金性資産は52兆
6500億ウォン。1兆ウォンの投資が年間3兆3000億ウォンの国内総生産(GDP)誘発効果がある
ことを考えると、投資が10兆ウォンだけ増えても、全体GDPは33兆ウォンが増加する。
大韓商工会議所の李鉉晳(イ・ヒョンソク)常務は、「企業の投資は未来への肯定的な見方が前提で
行われるが、景気低迷や行政規制、労使紛争、政策の不確実性などで、企業らは現金を手にしたまま
推移を見守っている」と分析した。
●海外への直接投資は急増
国内投資が低迷している中、海外への直接投資は順調に伸びている。
今年、現代(ヒョンデ)自動車の海外設備投資額は、国内投資額である4421億ウォンの4倍に近い
1兆5200億ウォンに上る。国内では蔚山(ウルサン)第5工場とエンジン工場の増設にとどまっているが、
インドや中国には大規模な「第2工場」を設立したのだ。
国内企業の海外への直接投資は、ここ5年、大幅に増加した。今年は9月までだけ見ても、すでに去年の
年間海外直接投資額(67億1974万ドル)より11%増えた74億5507万ドルが、海外に投資された。
ソース:東亜日報 NOVEMBER 30, 2006 06:49
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