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■「薬事法違反」を口実にした警察当局の強制捜索を断固糾弾する
- 総聯中央 南昇祐副議長の談話 -
警視庁公安部は27日午前、「薬事法違反」を口実に数百人の機動隊と警察官を動員し、
朝鮮総聯東京都本部と朝鮮総聯渋谷・世田谷支部、朝鮮総聯新潟出張所および都内在住の
在日朝鮮人女性宅などに対する強制捜索を大々的に強行した。
今回の強制捜索の口実となった点滴薬は、在日同胞女性(75歳)が去る5月に祖国を訪問する際、
自分の病気治療と健康管理のために持参しようとしたものにすぎず、決して「薬事法違反」には当たらない。
にもかかわらず、日本の警察当局がこのように大々的な強制捜索を行ったことは、前例のない極めて
悪質で許しがたい暴挙である。
いち在日同胞女性の「万景峰-92」号による祖国訪問に関連付け大きな政治的事件にデッチ上げようとする
警察当局の行為にこみあげる怒りを禁じえない。
この在日朝鮮女性を強制捜索の対象とすること自体、非道極まりない行為であり、警察当局のいう
「薬事法違反」とはまったく関係のない朝鮮総聯を犯罪視し、無関係の機関と事務所まで強制捜索
したことは、法と権力の乱用であり、言語道断である。
また、「科協が医薬品持ち出しに関与した疑い」を云々し、ひいては「軍用物資調達」「大量輸出」などと
まったく根拠のない虚偽情報を流布しながら、あたかも朝鮮総聯が「犯罪団体」であるかのような歪んだ
イメージを作り上げようとすることを決して容認することはできない。
われわれは今回の警察当局の常軌を逸したファッショ的な強制捜索を断固糾弾する。
最近日本政府当局は、度重なる制裁措置を講じ在日朝鮮人の人権と生活を脅かす不当な政治的抑圧を
強めてきた。
とりわけ「万景峰―92」号の入港禁止により、多くの在日同胞と学生たちの祖国訪問には人為的な障害が
作り出され大きな被害を被っている。
今回の強制捜索が、祖国と在日同胞を結ぶ人道の船として14年間にわたり運航されてきた「万景峰―92」号の
入港禁止に対する内外の非難の声が高まるなかで、入港禁止を引き続き正当化・長期化させようとする卑劣な
意図のもとに行われたことは、まぎれもない事実といわざるを得ない。
老年の在日同胞女性が祖国訪問に際し、自分の病気治療と健康管理のために薬品を持参しようとすること
までも犯罪視し、取り締まろうとする日本当局の非道かつ卑劣で反人間的行為を断じて許すことができない。
6者会談の再開の兆しが見られる中で行なわれた今回の弾圧騒動は、朝鮮半島情勢の緩和の流れに
真っ向から逆行するものであり、朝・日関係をさらに悪化させ大きな禍根を残すことになろう。
われわれは朝鮮総聯と在日朝鮮人に対する不当な弾圧と人権侵害を即時中止することを強く要求する。
2006年 11月 27日
ソース:朝鮮総連
URLリンク(www.chongryon.com)
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