06/11/27 16:09:13 dNlSsltD
>>770
「わたし、鷹見沢 菜月。あなたは?」
中東で暗殺を生業としていた朝霧 達也にとって、彼女の存在は異様なものとして映っていた。
宗教的な支柱がある訳でもなく、己の身を護るだけの力を持っている訳でもなく、
何故こうも最近住み着きだした隣人に接する事が出来るのか。
事実、達也は気が休まらない。
彼らが新たに住む事になった家屋は、日本政府が貸与したそれは大層な代物である。
治安状況も殺人やテロリズムが当たり前に横行する、カザフスタンに比べると格段の差がある。
だがそれでも、彼は気が休まらなかった。
この家の家主は名目上、穂積 さやかの名義になっているのだ。
スフィア王国政府と日本政府の間に、どの様な取引があるのかは彼の知るべくもない。
危険は無い、そう日本政府には言われいる。
だが彼女の奇襲から始まったさやかとの戦いを鑑みると、とても心休まる所の話ではない。
少なくともここ暫くは常に全ての事象を警戒しなくては、麻衣は―妹は護れないだろう。
「えっと、えっと」
おろおろする少女。こんな子供が暗殺者であるなどとは、普通は考えられないだろう。
「わ、わたし何かまずいこと言ったかなぁ」
だが、その認識は改める必要があるだろう。
朝霧 達也が殺しを始めたのは、僅か十歳の時からなのだから。
(省略しました。一般人代表のカーボンさん)
まで読みました。あなたは私と一対一でお話してくれますか?