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女子大学院生まやの中国社会見聞録 第10回-まや(ペンネーム)
「調和の取れた社会」構築を最重要課題として掲げている胡錦涛政権。
中国政府の主要幹部は、ことあるごとにその目標や任務の重要性を訴えている。
中でも庶民の死活に関わる「受診難と高医療費」問題は、
2006年度流行語大賞に選ばれそうになるほど、あちこちで語られ、
医療体制の抜本的解決が叫ばれている。
そんな中、今年11月14日の午後、広東市にある人民医院職員が
1人の感染患者を病院の外に遺棄、車で去ろうとしたところを群衆に止められ、
通報されるという事件が起こった。
肺結核と肺の感染病を患い1カ月ほど入院していたこの被害者男性は
病院職員に対し、たびたび唾を吐きかけ、果物の皮などを投げつけるなどしたため、
病院側がこの家族に「通報」したものの一向に様子を見に来ないので「仕方なく」
遺棄した、という。
ちなみに治療費用はきちんと支払われていたが、
伝染病に感染するのを恐れた家族はあまり病院には行きたがらなかったという。
同じく今年5月、脳挫傷で入院していた当時53歳の別の男性は、
医療費2万元を滞納していた。
病院側は男性に支払い能力がないと判断、家族も男性を
引き取ろうとしなかったことから「仕方がなかったので」と言う病院によって
「男性の住所であろうと判断される場所」の道ばたに、
裸に白いシーツをかけられた姿で捨てられた。
さらに遡ること2003年11月、最低気温は0度になろうかというある日の早朝、
穿いていたズボンは濡れたまま、裸の上半身に布が掛けられただけの男性が
病院スタッフによって捨てられた。
病院側は、交通事故に遭った身元不明の同男性を捨て去り、
あとは救急車で別の病院に運んでもらおうと目論んでいたという。
男性は凍死した。1万円の治療費が未払いのままだった。
サーチナ中国情報局 2006/11/26(日) 09:38:17
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※続きます。