06/11/26 01:51:30
◇長江水質、汚水で悪化 上海の地表水 飲用基準内は1%
【北京25日傍示文昭】
中国国家環境保護総局の発表によると、中国1の大河・長江(揚子江)に排出される汚水が
1998年の113億9000万トンから2005年は184億2000万トンに増加し、河川の水質が極端に
悪化していることが分かった。
同総局は、経済発展のために長江の環境が破壊されているとして、長江流域の水質保護条例を制定する
必要があると警告している。北京の大衆紙・北京晨報が伝えた。
発表によると、長江の汚染状況は上流より下流、本流より支流が深刻。
安徽省安慶市や湖北省宜昌市では、まだ汚水処理工場が1カ所もないため、1日平均約20トンが
支流を通じて長江の本流に流れ込んでおり、黄浦江など5つの支流から流れ込む汚水が
長江全体の汚水の約50%を占めているという。
このため、太湖のほとりにあり、演歌「無錫旅情」で知られる江蘇省無錫市では、飲用水国家基準に達した
地表水の割合がゼロだったほか、河口近くの上海市でもわずか1%しかなかったという。
また、汚水対策が不十分なため大規模な汚染事故も続発。
最近では、湖南省岳陽市のエチレン工場から大量の汚染物が流れ込んだほか、重慶市万州の工場でも
ガソリンが大量に長江に漏れ出す事故が起こり、長江全体の汚染に拍車をかけている。
ソース:西日本新聞
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