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”不況打開目的で階層間の違和感だけが目立つ”
”一般消費者ら「お金がなければお客ではないのか」と憤慨”
23日午後6時30分の首都圏のとあるデパート。
閉店を知らせる案内放送が始まると、ショッピング中の顧客らは意味も判らぬままデパートを急いで出た。この日の閉店時間は午後7時で
いつもより1時間も早い。
一般の顧客らがデパートを出ているとき、高級乗用車に乗った別の顧客らがデパートの駐車場に次々と入ってきた。デパート側が行った
「VIP(優秀顧客)招待行事」のため、特別に招待された顧客らだった。
招待客はデパートの入り口で招待状と割引クーポンを交換した後、職員らの丁寧な案内を受け売り場に入っていった。この日、招かれた
VIP顧客は約1500人(売り上げ上位2%以内の客600人、売り場が推薦する優秀顧客900人)。
8時に行事が始まると、2~6階の各売り場では高級食材とワイン、お茶やお菓子が調えられ無料で提供され、3階では3人組の楽団による
クラッシック演奏が行われ行事の雰囲気を最高に高めた。映画でも見られる「彼らばかりの幸せなパーティー」だった。
デパート側はこの行事のため、食材費用などで約2500万ウォンを投入し、招待者に10%の特別割引クーポンも配布した。このデパートの
関係者は「この2時間半の売り上げが、普段の1日分にまで達した。」、「VIPマーケティングは継続的に拡大し実施する計画だ。」と話した。
有名デパートのVIPマーケティングが度を超えている。
デパート側は「お金になる顧客を優待するのは当然だ」という立場だが、階層間の違和感を作っているという恐れも高い。
実際、ロッテデパートは全国に2万2千人居る最優秀(MVG)の顧客に5%の常時割引と専用ラウンジの利用、駐車代行、無料洗車、節日や
誕生日プレゼントなどの恩恵を与えている。
現代デパートはVVIP(年間3千万ウォン以上を購入するジャスミン会員)顧客の等級により、鉄道旅行や特級文化公演、プロによるゴルフ
クリニックなどを提供している。
新世界百貨店はVIP顧客(購買客上位5%)に節日と誕生日などの記念日に贈り物をする「VIP感謝サービス」を実施する。
デパートがVIPサービスを増やすのは消費の両極化により高額購買者層が増えており、これらの層が売り上げで占める比重が高いからだ。
しかし、このような二重営業行為に対する一般顧客らの目は厳しい。一部ではデパートが不況の打開を名目として「金持ちの顧客とそうでない
顧客」を差別化する戦略を進めることは、所得階層間の違和感を顕著にしていると強い批判がある。
ある消費者団体の関係者は、「同じ日に同じ商品を販売しておきながら裕福なVIP顧客には割引を行い、そうでない顧客には高く売るという
行為は顧客を差別している」とし「消費者が集まり特定のデパートを利用しない運動をするなど、積極的に対応しなければならない」と怒りを表した。
ソース:世界日報(韓国語)
URLリンク(www.segye.com)