06/11/09 21:19:24
安倍晋三首相と小沢一郎民主党代表による2回目の党首討論が行われた。今回は憲法改正、
核保有論議、教育問題の3つがテーマになった。1番熱が入ったのは核保有論議のときだった。
小沢氏は麻生太郎外相や自民党の中川昭一政調会長が核保有論議を容認する発言を繰り
返していることを念頭に「非核三原則を堅持すると言っても、国民や国際社会に素直に受け入れ
られない」などと追及した。
首相は「非核三原則という政府の原則は今後も維持する」と強調したうえで、中川氏らも同じ立場
に立つとして、北朝鮮の核兵器開発への抑止力の議論まで封じる必要はないとの認識を表明した。
論議の中で小沢氏は「核武装は政治的にも軍事的にも決して日本にプラスにならない」との考え
を示し、首相が外相らに発言自粛を指示するよう求めた。首相は「小沢代表は政治的、軍事的に
意味がないと言ったが、それに近いことを、例えば政調会長も言ったのだろう」と応じた。小沢氏は
「首相が同じような考えだということであれば、それ以上の議論にならない」として、教育問題に話題
を変えた。
首相と小沢氏は日本の核保有に意味がないという認識では一致しているといえるだろう。私たちも
国際社会の懸念や、軍事的な観点などからも、核武装は合理的ではないと主張してきた。
首相が明言しているように、非核三原則を堅持し、核拡散防止条約(NPT)体制にとどまる限り、
日本が核保有という選択肢を取りえないことは明らかだ。核保有を巡る論議の是非にいたずらに
時間を費やすのは生産的ではない。
北朝鮮の核兵器開発の動向を今後も注視し、政府のみならず、国会も機敏に対応していく責任を
担っている。その一方で今国会は既に後半戦に入り、教育基本法改正案をはじめ、防衛庁の省昇格
法案や国民投票法案など重要法案の審議を精力的に進める必要がある。
党首討論でも「核保有は政治的にも軍事的にも意味がない」という妥当な結論は見えているのだから、
これを機に核保有論議はそろそろ収束させるときである。
ソース:にっけい
URLリンク(www.nikkei.co.jp)
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