06/11/07 16:15:49
最大輸出市場の中国が大規模な加工貿易禁止措置を発表した中、6日、韓国ウォンが対日本円
で9年ぶりの高値をつけた。 これを受け、中国に工場を建設して加工貿易を行ってきた中小企業は
もちろん、日本と激しい競争を繰り広げている輸出業者が大きな打撃を受けると予想される。
◆中国進出企業が衝撃=中国は22日から、エネルギー消費が大きく環境汚染源になる804製
品に対し、生産・輸出を規制する加工貿易禁止措置を施行することにした。 中国商務省は5日、海
関総署・環境保護総局など3つの部署と共同でこうした「加工貿易禁止目録」をまとめ、インターネッ
トを通して公告した。これを受け、無煙炭、液化天然ガス(LPG)、有機化合物、化学調味料、アス
ファルトなど224製品は加工輸出入が全面禁止された。
家具や鉱物加工製品など503製品は加工輸出が、生石炭など77品目は加工輸入がそれぞれ禁
止される。今回の措置は一定期間が経過すると解除される一過性ではなさそうだ。 商務省が公告文
で「今回の措置は輸出加工区域など特殊管理地域にも適用されるが、公告以前に設立された企業
は除く」と明らかにしたためだ。
莫大な貿易黒字を出し、米国から通商圧力を受けている状況が今回の措置の背景とみられる。
専門家らは、中国に進出した韓国企業と中国産原資材に依存してきた国内企業への影響が大きいと
みている。
対外経済研究院のヤン・ピョンソック博士は「現在、韓中貿易の約55%が加工貿易」とし「今回の措
置で中国現地で生産し輸出してきた企業の収益性が大きく悪化すると予想される」と述べた。
◆ウォン高円安=この日、ウォン・円為替レートは100円=798.10ウォンをつけ、97年11月14
日(784.30ウォン)以来9年ぶりのウォン高円安水準となった。 ドル高の影響でウォンはドルに対し
て値下がりしたものの、対ドルでの円の値下がり幅に比べると小さかった。 ウォン・円レートはウォン・
ドルレートと円・ドルレートの比率で決定される。
ウォンは対ドルで前週末比5.10ウォン値下がりした1ドル=942.40ウォンで取引を終えた。
外国為替ディーラーらは「ウォン高円安は一時100円=796ウォン台まで進んだが、通貨当局が介入
して値を戻したようだ」と話している。これを受け、輸出業者の被害が現実になっている。 中小企業中央
会によると、中小企業はウォン高ドル安ですでに月平均1335万ウォンの損失を出している。
貿易協会のシン・スングァン博士は「韓日間の競争が激しいLCD・PDP製品と自動車市場で日本企業
が値下げを始めている」とし、「ウォン高円安が輸出を脅かしている」と診断した。
URLリンク(japanese.joins.com)