06/11/04 18:02:04
【ワシントン4日共同】近く再開される見込みとなった6カ国協議の次回会合で、
北朝鮮に対し核放棄につながる具体的な措置を即時に取るよう求める方向で、
米国が関係国との調整に入ったことが分かった。ミサイル発射実験や核実験を
強行したことを踏まえ、北朝鮮に信頼を醸成させる措置。米政府当局者ら複数の
外交筋が4日、明らかにした。
核放棄の意思を目に見える行動で示させることによって、北朝鮮を協議から離脱
しにくくし、今後の協議を安定した軌道に乗せる狙いがある。
北朝鮮政策に関与する米政府当局者は、核・ミサイル実験によって北朝鮮への
信頼性が失われたことを指摘。「交渉の用意と信頼構築の用意があることを実証
する、何らかの最初の措置が必要だ」と言明した。
同当局者は日本、韓国、中国、ロシアとも原則的には米国の考えに同意している
と強調。しかし具体的な措置の内容や、どのような形で北朝鮮に求めるかは今後の
協議次第だと述べ、5日から日本などを訪問するバーンズ国務次官(政治担当)ら
と各国政府高官との協議で、主要議題の一つになるとの見方を示した。
具体案として米国は、6カ国協議の共同声明の原則に沿った「核放棄にかかわる
措置」を求める考え。国際原子力機関(IAEA)の査察官受け入れや、一部核施設
の解体開始などがアイデアとして浮上している。
同当局者はまた、休会前の6カ国協議で日本政府が提案した作業部会構想に
ついて「一つの賢明なアプローチ」だと評価。米国は立場を決めていないとしながら
も、日本からあらためて詳細な考えを聞きたいと述べ、前向きな考えを示した。
ソース URLリンク(flash24.kyodo.co.jp)