06/10/29 11:53:50
【ソウル２９日聯合】
外国人投資家の国内証券市場離れが進む一方、
国内在住の韓国人投資家による海外証券投資は拡大を続けている。
韓国銀行が２９日に明らかにしたところによると、年初から９月末までの
外国人投資家による国内直接投資は７億９０００万ドルで、前年同期の３４億２０００万ドルに比べ、
４分の１水準まで激減した。
直接投資とは、国内外に工場を直接設立したり、上場・登録企業株を１度に１０％以上取得するなど、
経営権を目的に投資することを指す。
９月の１カ月間だけを見た場合、外国人による国内投資は月ベース過去最大の２２億ドルの純流出を記録した。
流通大手の仏カルフール、米ウォルマートが韓国から撤収した際、
それぞれ１兆４８００億ウォンと８２５０億ウォンの売却代金を得たことも主な要因と分析される。
こうした特殊なケースを除いても、外国人の韓国直接投資は２００３年の３５億３０００万ドルから
２００４年には９２億５０００万ドルに急増したものの、２００５年には４３億４０００万ドルまで急減している。
一方、国内企業の海外直接投資は１～９月までで４９億７０００万ドルに達し、
前年同期の３３億２０００万ドルに比べ５０％近い増加を示している。
国内在住の韓国人投資家による海外直接投資は、２００３年の３４億３０００万ドルから
２００４年には４６億６０００万ドルに増え、２００５年も４３億１０００万ドルを記録した。
このため、外国人による韓国投資額から韓国人の海外投資額を差し引いた直接投資収支は、
年初から９月までで４１億８０００万ドルの赤字となっている。
外国人による証券投資もまた、１～９月の間に２９億６０００万ドルが国外に流出した。
特に株式市場では７２億４０００万ドルの流出と、前年の２７億１０００万ドル流入とは対象的な様子を示した。
外国人の証券投資は２００３年に２１５億ドル、２００４年に１６０億ドル、
２００５年に８７億ドルと減少を続けており、今年は純流出に転落する可能性が高まっている。
これに対し、国内在住の韓国人投資家による海外証券投資は同期間に１７１億８０００万ドルと、
前年同期の３４億５０００万ドルに比べ大幅に拡大した。
韓国銀行関係者は、「外国人が国内に投資していた資金を回収しているのは事実」とした上で、
国内の企業環境や成長潜在力はよくないと判断しているようだと分析した。
ただ、国内企業の海外投資増は否定的な面ばかりではなく、ウォン高負担を軽減し、
国際的には韓国の金融影響力が拡大する利点もあると指摘した。
ソース 聯合ニュース
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