【在日】 北朝鮮核実験で断たれた兄弟のパイプ~「北朝鮮にいる兄弟、子の境遇を心配しながら、何も口にできないのが今の在日」[10/24]at NEWS4PLUS
【在日】 北朝鮮核実験で断たれた兄弟のパイプ~「北朝鮮にいる兄弟、子の境遇を心配しながら、何も口にできないのが今の在日」[10/24] - 暇つぶし2ch1:Mimirφ ★
06/10/24 21:48:33
■断たれた兄弟のパイプ 北朝鮮核実験

 北朝鮮の核実験発表が、親族を北朝鮮にもつ在日コリアンに波紋を広げている。広島市安芸区の高校講師、
廉和善(リョム・ファソン)さん(57)は約40年前に渡った兄弟に毎年、日用品や金銭を送り、苦しい暮らしを支え
てきた。だが、制裁で日朝のパイプはほぼ閉ざされた。「核実験はいけない。でも、困っている兄弟も助けたい」。
答えの出ない悩みが続いている。(武田肇)

 廉さんが住むマンションには、段ボールが3箱、置きっぱなしになっている。運動靴や衣服、カバン、お菓子、
コチュジャンの瓶……。今夏、平壌に住む兄(60)や弟(54)に届けるため量販店などで買い集めた。

 新潟から貨客船、万景峰(マン・ギョン・ボン)号で訪ねる予定だった。だが7月、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、
日本政府の制裁発動で万景峰号は半年間入港禁止に。「来年まで我慢しよう」。そう納得させた矢先、今度は今月
9日の核実験発表だった。

 国連の制裁決議、日本の独自制裁強化。めまぐるしく変わる情勢を新聞やテレビのニュースで追ううち、「永遠に
入港できないのではないか」と熟睡できなくなった。

 今年1月、父東一(トン・イル)さんが「長男(兄)のそばに葬ってほしい」と遺言を残して82歳で死去。訪問は、
母申順礼(シン・スン・レ)さん(82)を連れ、父の遺骨を納めることも目的だった。

 飛行機で中国を経由して訪問する方法もある。だが、料金は3倍で大きな荷物は持ち込めないうえ、リウマチで足が
不自由な母には無理だ。

 廉さんは6人きょうだいの次男として三原市で生まれた。両親はスクラップ回収、養豚などで懸命に働いた。だが、
貧困から抜け出せなかった。

 「この国におってもいい仕事には就けん」。兄は64年、そんな言葉を残し、在日朝鮮人ら約9万3千人が北朝鮮に
渡った「帰国事業」に参加。8年後には弟が続いた。廉さんも帰国を望んだが、父に「長男の代わりに家を守れ」と引き
留められ、教員になった。

 日用品や衣服、金銭を定期的に送り始めたのは約20年前、北朝鮮の経済が悪化してからだ。「兄や弟は『助けて
ほしい』とは口にしない。でも、現地に行けば暮らしぶりはすぐわかる」

 核実験には複雑な思いがある。同じ在日コリアンの妻は被爆2世。義母(故人)は爆心地から約2キロで被爆し、
足にひどいやけどの跡があった。祖国の核実験は「本当に残念でならない」。

 一方で、国際社会が、米国など核兵器大国の現状にほとんど言及しないことに不信感を募らせる。「自国の核廃絶に
目をつぶる国に、核実験を非難する資格があるだろうか」。制裁についても「一番苦しむのは兄や弟のような庶民」と思う。

 県内の在日コリアンは約1万1千人。59年から84年まで続いた帰国事業で北朝鮮に渡った県内の在日は約2千人で、
北朝鮮に親族がいる在日は1千人以上とも言われる。

 「北朝鮮にいるきょうだい、子どもの境遇を胸が張り裂けんばかりに心配しながら、何も口にできないのが今の在日」。
廉さんはそう話した。

ソース:朝日 2006年10月24日
URLリンク(mytown.asahi.com)


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