06/10/21 10:31:22
日本は小泉純一郎前総理就任期間中、「失われた10年」と呼ばれる長期不況と旧体制政
治の象徴だった執権自民党の「派閥政治」を終わらせた。おかげで小泉は再任期間中平均
支持率50%台を維持した。
ところが韓国でも多くの本を出版して読者を確保している評論家兼ジャーナリスト立花隆
は今の日本を「滅びゆく国家」と言い切る。
著者は小泉の5年5ヶ月執権期間を1931~37年の激変期と比べる。31年満州事変
を契機に日本は政党を基盤にした民主主義を投げ出して軍国主義で戦争に向かうよう変わ
った。同氏は「何年後か、小泉改革の残した負債が遺産として残って社会全般にわたって
蓄積、侵透して来れば小泉改革がいかにでたらめだったのかを初めて悟ることになるだろ
う」と言い「過去の戦争が終わるやいなや国民全体がいかに戦争に没入したのか…まるで
嘘のように感じられたことと同じ」と一喝する。
著者は小泉の靖国参拝を‘愚かな固執’と指摘する。韓国と中国は‘ドイツ式謝罪’を粘
り強く要求したが小泉は微動だにしなかった。このような小泉の固執のため国連組職改編
の時のドイツは常任理事国進出を認められるが、日本は難しいとのことが著者の診断だ。
戦力保有権の自発的放棄と交戦権を否認した日本憲法第9条2項を直していわゆる‘普通
の国家’になろうという改憲論者の動きに対する憂慮も出る。日本はアメリカと安保条約
を結んでいるが、憲法を言い訳として「一緒に血を流そう」というアメリカの要求を軽く
拒否することができたというのだ。「誰も死なない、誰も殺さない不戦国家の自負心」を
守ろうということが著者の主張だ。
安倍晋三現総理が小泉の政策を事実上受け継いでいるという点で、読んで見るに値する。
日本資本主義システムの問題を赤裸々に現わしたライブドア事件、女性天皇即位論争など
日本を賑わせた議論も盛られている。日本言論社である日経BP社ウェブサイトに
2005年3月から1年間連載した文をまとめた。
ソース:京郷新聞(韓国語)でたらめな小泉改革、日本は今さらに危機だ
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