06/10/20 15:08:35
「李炳憲（イ・ビョンホン）さんを見に神戸から来ました。出演作はすべて見たファンです」－－。
釜山（プサン）映画祭開幕直後、韓流スターイ・ビョンホンの新作『その年の夏』の紹介イベント会場の前で
会った日本の中年女性の言葉だ。この映画は５月のカンヌ映画祭で日本に４００万ドルの高い金額で売れた。
しかし以後、韓国映画の高価輸出の便りがない。アジア中心の韓流の気勢がくじけたのだ。国内映画界と
してはハリウッドを含む新たな市場開拓が切実になった状態だ。釜山映画祭が今年初めて用意したアジアン
フィルムマーケット（１８日閉幕）もこのような努力を確認する場だった。
◆ハリウッドの門を叩く韓国の俳優たち＝今回のマーケットは世界に類例がない俳優市場がともに開かれた
のが特徴だ。ファン・ジョンミン、チャン・ジニョン、蒼井優（日本）、郭小冬（中国）らアジア各国人気俳優やハ・ジ
ョンウ、チェ・ヨジン、チャーリー・トライアット（タイ）ら新人俳優を紹介するプログラムがそれぞれ進行された。
ｉＨＱ、ナムアクターズなどマネジメント社も商談ブースを構え、海外関係者らと話をした。今回のマーケットの
中心は一応アジア圏の交流だが、マネジメント社は語学教育、現地支社設立など、ハリウッドを狙ってすでに動
いている。
これを反映するように米国の映画雑誌バラエティーは、釜山映画祭特集号で韓国俳優のハリウッド進出の可
能性を伝えた。バラエティーは全智賢（チョン・ジヒョン）に対して「最近映画は大成功をおさめてはいないが、依
然としてアジア全域で人気」とし「所属事務所が次期作でハリウッド映画を推進中」だとし、イ・ビョンホンは「韓日
両国での興行成績を見ればハリウッドにキャスティングされるのは時間の問題」とそれぞれ報道した。
◆韓国系を通じてハリウッド橋頭堡を＝製作社たちもハリウッドに向けて動いている。数百億ウォン台の大作で
ある『ジュリアプロジェクト』『クリスマスカーゴ』のような合作映画よりは韓国系の監督、俳優を起用した小規模プ
ロジェクトの方が素早く先を進んでいる。
最近ＣＪエンターテイメントが米国ロサンゼルスで撮影を終えた『ウェスト３２番街』が行った例。昨年サンダンス、
釜山映画祭で好評を博した韓国系監督マイケル・カンがメガホンを取り、主演俳優ジョン・チョも韓国系だ。
ナウフィルムは米国で活動するキム・ジナ監督の『ネバーフォーエバー』を共同製作中だ。米国俳優ベラ・ファー
ミガ（『ザ・ディパーテッド』）と国内で演技派に急浮上したハ・ジョンウが主演だ。マネジメント社ｉＨＱは今回マーケッ
トへ来た韓国系俳優ウィル・ユン・リー（『００７アナザーデイ』）とカール・ユンを起用した。
ｉＨＱイム・ジョンヨンチーム長は「アジア映画、共同製作映画に出演するようにする一方、我々としてはハリウッド
のマネジメントシステムに対するノウハウと経験を積む機会となる」と話している。
◆言語の壁を越えてネットワーク積まねば＝しかしアジアの韓流熱風と違い、ハリウッド進出に楽観は禁物という
指摘が多い。韓国系俳優ソン・カン（『東京ドリフト』）は「市場が変わればスターも変わる」とし「アジア人にはたいて
い悪役をさせようとするハリウッドの偏見も深い」と指摘した。
言語障壁も問題だ。Ｋ＆エンターテイメントのシン・ヤンジュン副社長は「潜在力ある新人に外国語教育からさせる」
とし「カナダ出身であるチェ・ヨジンような場合が有利だ」と述べた。
映画振興委員会アン・ジョンスク委員長は「米国と合作を継続するためには、何よりも人的ネットワーク構築が重要」
と指摘した。マネジメント社もまずは顔を売ることに重点を置いている。ｉＨＱ関係者は「これまで外国で我々俳優に関心
があってもどの所属なのか、誰と接触しなければならないか基本情報もなくて迷う場合が多かった。今回のイベントに来
た人々にこれをきちんと知らせただけも十分な成果」と話した。
URLﾘﾝｸ(japanese.joins.com)