06/10/19 09:47:49
◆進むウォン高、日本製品との輸出競争力低下
【ソウル１９日聯合】ウォン高円安の急速な進行により、輸出環境が悪化している。
大韓貿易投資振興公社（ＫＯＴＲＡ）がまとめた「為替変動に伴う韓日輸出競争力比較」と題する報告書
によると、ドルに対してウォンが上がってい一方、円は下がっていることから、韓国製品の対日輸出競争力
が下落しており、世界市場での韓国製品の競争力も弱まっている。
特に米国、カナダ、ドイツなど先進国市場でこうした現象が現れている。
多くの国で、消費財関連製品は為替相場の変動による価格下落を通じて競争力を維持しているが、
ウォン高により韓国製品は価格引き下げ幅が小さく、日本製品の引き下げ幅が大きいことから、
韓国製品の価格競争力が弱くなっている。
自動車の場合、現代自動車の「ソナタ｣は米国市場での販売価格が昨年に比べ２０００～３０００ドル上昇
しているが、トヨタ自動車の「カムリ」の価格は変動しておらず、ウォン高円安による恩恵を間接的に受けて
いる。米国の対日自動車輸入額は３月までで４億７００万ドル、前年同期比１４０％の増加となったが、
対韓輸入は３億９０００万ドルで、２８％の減少となった。
高精細テレビ市場でも、７月までに大きな価格変動はなかったものの、ソニー製品の価格引き下げの
可能性が強まっているのに対し、サムスン製品など韓国製品は価格を下げることができず、販売への
影響が懸念されている。
貿易統計を見ても、３月までの対日輸入は１億２０００万ドルで前年同期比１２％増となったが、
対韓輸入は９３００万ドルで１．３％減少している。
報告書はまた、ウォン・円相場の影響を最も受ける対日輸出の場合、ドルベースでの輸出価格下落が
顕著で、韓国企業のウォンベースのマージン率が急激に悪化していると明らかにした。
このため、輸出上位１０品目の対日輸出額をウォンに換算すると、昨年の輸出額は前年に比べ減少して
いることになる。
２００４年の上位１０品目の対日輸出額は９９６億ドル、昨年は１０００億ドルと増加しているが、
ウォン換算すると２００４年が１１３兆８０００億ウォン、昨年が１１２兆６０００億ウォンと減少している。
報告書は特に、半導体、パソコン部品、モニター、プリンターなど、情報技術（ＩＴ）部門の対日輸出額と
輸出単価が大幅に下がっていると指摘している。
ソース：聯合ニュース
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