06/10/16 17:36:46
中国気象局は、全国１５５地点で観測した８月の酸性雨状況を発表し、２００８年夏季五輪が開かれる
北京では、降雨の８割が酸性雨だったことを明らかにした。北京で酸性雨の頻度が８割を超えたのは
１９９３年以来、１３年ぶり。
四川、貴州両省など１９の省市では、酸性雨頻度は１０割だったとしており、依然として中国国内の大
気汚染が深刻なことを浮き彫りにした。北京の大衆紙・新京報によると、北京では７月にも強い酸性雨
が３回観測されたという。
酸性雨は、大気中に排出された硫黄酸化物や窒素酸化物が硫酸や硝酸に変化し、雨と一緒に降り注
ぐ現象。農作物や樹木の枯死、古代建造物の腐食のほか、気管支炎などを誘発するなど、人体への影
響も大きいとされる。
中国では、酸性雨を「空中鬼」と呼んで恐れ、９３年から本格的な酸性雨対策に取り組んでいるが、エ
ネルギーの８割近くを石炭に依存していることなどから、効果が上がってないという。
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