06/10/13 13:08:28
漢方を「韓医学」で世界遺産申請 中国で猛反発
韓国が中国の伝統医学である「漢方(中医学)」を「韓医学」と名前を改め、世界文化遺産の
認定申請の動きが出ている。これに対して、中国内で猛反発が起き、対韓国感情が悪化し
そうな雲行きだ。(矢板明夫)
中国の華僑向け通信社・中国新聞社がこのほど、配信したもので、この記事を「広州日報」
や「安徽日報」など多くの地方紙が転載。インターネットの反応も大きく、13日現在、重複分
を含めて、約30万以上もの中国語のサイトがこの記事を転載している。
このような中国での関心の高さの背景には、中韓両国間で、ここ数年、伝統文化をめぐり繰り
広げられてきた激しい“抗争”がある。
昨年11月、中国で2000年以上の歴史を持つ「端午の節句」(旧暦5月5日)が、韓国によって
「江陵端午祭」との名前でユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界無形文化遺産」に申請、
選定された。当時の中国メディアは「強盗にあった気持ちだ」などと一斉に猛反発した。
ユネスコの資料などによると、中国は現在、兵馬俑、故宮、万里の長城など33項目の世界
文化遺産の認定を受けている。旧正月や少林拳など約100項目は申請中だという。
今回の記事では、「韓医学」と「漢方」の共通点や、世界文化遺産申請の具体的日程について
触れていない。しかし、端午の節句で悔しい思いをしただけに、中国人の警戒感は強い。「固有
文化を守るため、徹底的に抗戦すべし」と言った勇ましい書き込みがネット上に殺到している。
中国の民間文芸家協会副主席の白庚勝氏は中国新聞社に対し「中国の文明は韓国、日本、
ベトナムなどの周辺国に大きな影響を与えてきた。これらの国家と共有している文化も多い」と
述べたうえで、「政府は世界文化遺産を申請する際、これらの国々が共有している文化を優先
して申請すべきだ」と指摘している。
ソース
URLリンク(www.iza.ne.jp)