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釜石:語源、古代韓国語「黒い上質の鉄」 古代史研究・李寧煕さんが新説 /岩手
◇アイヌ語説否定、渡来人を示唆
「釜石」は古代韓国語で「黒い上質の鉄」という意味の「ガマウッシ」が転訛(てんか)したとの説を、
韓国の児童文学者で日本と朝鮮の古代史に詳しい李寧煕(イヨンヒ)さん(74)が、
日本での研究活動の支援事務局発行の会報「まなほ」で発表した。「魚がたくさん集まる所」などとする
これまでのアイヌ語説を否定する見解で、鉄とともに歩んできた釜石市民の興味を引きそうだ。
李さんは5月、日本の古代製鉄史取材のため新日本製鉄広報部の案内で釜石を訪れた。
日本最古の洋式高炉跡で国指定史跡の橋野高炉跡や釜石製鉄所などを見学、
その成果を7月発行の「まなほ」第43号で紹介した。
それによると、「ガマ」は古代韓国語で「黒」「釜」、「ウッシ」は「上質(ウ)の鉄(シ)」を指すのだという。
さらに「上質の鉄」とは同市を流れる甲子(かっし)川上流などで採れた磁鉄鉱の餅鉄と推測。
町名にもなっている同市西部の「甲子」も「ガッシ」のことで、「ガ(磨く・製鉄する・鍛治をする)シ(鉄)」に由来すると指摘。
古代に鉄作りに取り組んだ渡来人の存在を示唆する。
釜石市史は釜石の地名について「アイヌ語のカマ、ウシ、平岩のある所というのが語源。
水辺や川の中に平たい岩があり、魚がたくさん集まる所に名付けた」と記述。
市史以外でもやはりアイヌ語で「魚を干す場所」という説も一般的だ。
李さんは東京で生まれ、韓国の梨花女子大を卒業。韓国日報の論説委員などを歴任。
現在、韓国の製鉄メーカー「ポスコ」の社員再教育機関である人材開発院の教授を務めている。
「李寧煕後援会」(千葉県船橋市)が発行の「まなほ」(正直)は99年に創刊され、隔月刊で発行されている。
(以下略)
(毎日新聞) - 10月13日11時1分更新
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