06/10/11 10:48:15
『祖国』暴走に在日困惑『はざまの立場、分かって』
世界各国に衝撃を与えた北朝鮮の地下核実験。その発表から一夜明けた十日、
東京都や川崎市で暮らす在日朝鮮人や在日韓国人らは、緊張と困惑を隠せなかった。
遠く離れた「祖国」の暴走と孤立。政治色が濃い問題だけに口をつぐむ人が多かったが、
国と国とのはざまで翻弄(ほんろう)され続ける複雑な胸の内もわずかに聞かれた。
在日朝鮮人が多い江東区枝川地区。東京朝鮮第二初級学校周辺には、焼き肉店などが点在する。
核実験については「よく分からない」「何も話せない」など、住民たちは言葉少なだった。
「今のところ嫌がらせや脅迫電話はない」と同校の宋賢進校長。「(核実験は)やってもらいたくないという本音はあった。
これまでさまざまな政治情勢が、子供たちへの嫌がらせや学校への脅迫電話に直結してきた。
核と在日は違う問題だということを分かってほしい」と強調した。
焼き肉店を営む四十代女性は「米国も中国も核実験をしているのに、日本はメディアを含め北朝鮮だけを非難している。
核実験は悲しくてショックだけど、(北朝鮮と日本との)はざまで生きる私たち在日のことも分かってほしい」と訴えた。
小平市にある朝鮮大学校。学校前のバス停にいた一年の男子学生(19)は顔をしかめて「よく分からない」と話し、
足早にバスに乗り込んだ。間もなくビデオカメラを構えた教職員ら三人が記者を取り囲んだ。「取材を学生が怖がっている。
学生も大学もコメントする立場にない。お引き取り願いたい」とピリピリした雰囲気が漂った。
通り沿いにハングルがあふれる新宿区新大久保地区では、在日韓国人二世の漢方薬局店員李康子さん(45)が
「自爆。北朝鮮の自爆だ」と吐き捨てた。「商売したり友人と付き合うのに北とか南とか気にしてもしょうがない。
でも、こういうことがあると韓国と北朝鮮に分かれているんだなと感じる。とにかく戦争にならなければいい」
ぺ・ヨンジュンさんら韓流スターの商品を扱う雑貨店の女性店員(24)は
「核実験なんて難しいことは分からない。そっとしておいて」と困惑の表情を浮かべていた。
関東有数の在日コリアンタウンがある川崎市。ここでも、成り行きを心配する声が相次いだ。
在日コリアンを含めた外国人の交流施設・市ふれあい館の〓重度館長(62)は
「北朝鮮は国際社会で孤立し追いつめられ、来るところまで来てしまった」と嘆く。
川崎区にある在日大韓基督教会川崎教会の李仁夏元老牧師(81)は「一般の在日朝鮮・韓国人は関係ないのに、
拉致問題で環境は厳しくなっている。これ以上、息苦しくならなければいいが」と心配。「核を持つ国が『持つな』と言うのは難しい。
非核三原則がある日本だからこそできることをやってほしい」と、日本政府に期待を寄せた。
一方、川崎区の焼き肉店で働く在日二世の男性店員(53)は「日本に長年住んでいるので日本に同情する。
日本はもっとき然とした対応を取るべきだ」と話していた。
東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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