06/09/24 09:19:01
日本の右傾化現象を右翼らの文章や活動を通じて分析した本。
この本では日本の右傾化を「天皇主義思想を持った右翼らに
よって、日本社会が影響を受ける程度が深まり、具体化する過程」
と定義している。
著者は、このような現象の根源には「日本は神の国」という意識
構造があると指摘している。「万世一系」で維持されてきた神の国
がアジアに進出し、戦争や植民地支配をしたことは、「避けられない
選択」であったと日本人の多数が考えているというのだ。
「小泉首相の最大の功績は何か」という世論調査で、「北朝鮮に
対する強硬対応」(5位)や「靖国神社参拝」(7位)が上がったのも
このためだ。
著者はあとがきで「極左であれ、極右であれ、日本研究の専門家らの
うち、日本が再び軍事大国化して戦争を始めると考える人はまったく
いないと断言できる。日本の右傾化は軍事力というハードウェアではなく、
精神というソフトウェアに対する論議だ」と主張している。
歴史上、数多くの戦争がなぜ起きたかを振り返ってみると、著者の
主張は少々性急なものであるかもしれない。
ソース:朝鮮日報
URLリンク(japanese.chosun.com)