06/09/24 08:35:43
◆中国、日本アニメ制限 代わりは「抗日」アニメ?
【北京=野口東秀】中国で圧倒的人気の日本アニメをはじめ外国アニメが今月からゴールデンタイムで
テレビ放映を禁止された。
北京映画学院内の孫立軍・アニメ学院長は「中国のアニメ産業を保護し、発展させる必要性に迫られている。
日米など西側の文化が子供たちに与える影響も心配だ」と禁止の理由を説明した。その一方で、7年近くかけ
製作した抗日アニメが11月から放映されるなど、愛国主義教育の意図も垣間見える。
孫院長は日本アニメについて「素晴らしいが、大人向けアニメには色情部分が多く中国には適さない。
3・6億人の子供に見せることはできない」と指摘した。
孫院長によれば、一流アニメは、一連の宮崎駿監督作品や『一休さん』『鉄腕アトム』。二流は『ちびまる子
ちゃん』『名探偵コナン』。三流は『クレヨンしんちゃん』『美少女戦士セーラームーン』『スラムダンク』で、
判断能力に欠ける子供への教育にはふさわしくないそうだ。漫画のまねをして社会問題になったこともあるという。
孫院長がインターネット上の討論で「日本アニメがすべて良いわけではない」と書き込んだところ、
日本アニメの擁護派から「無知」とまでののしられた。「中国のアニメ専門家として非常に傷ついた。
中国では、子供時代から日本アニメで育った擁護派が圧倒的に多い。その影響は大きい」という。
今月1日から午後5~8時の時間帯で外国アニメ放映が禁止された。
「日本のアニメはすでに日本市場でコストが回収されており、中国では1分間の放映で数元(1元約15円)
しかもらえなくても、利益が出る。しかし中国アニメは1分間で1万元前後の製作コストがかかるため、
売れなかった」と述べ、文字通り“文化赤字”になっている現状を訴えた。
中国メディアが「日本アニメは『誤った歴史観』に青少年が毒される」と警鐘を鳴らしていることについて、
孫院長は「異なる文化の交流、吸収は必要だ」と述べる一方で、「色情、暴力物は別であり、
日本アニメを選ぶ中国の関係当局にも責任があった」との反省を示した。
抗日アニメについては「わが学院が製作した。抗日の貧しく、苦しいときに主人公の子供が快活に成長していく
極めて有名な話」と説明した上で「民族主義や恨みを扇動するものではない。一人っ子政策による身勝手な
『小皇帝』への愛国および教育的な意味だ」と強調しているのだが…。
ソース:Sankei Web
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