06/09/22 22:22:41
■「日本は米国に寄生して軍事力増強し中国に対抗」
文正仁大使「韓国と周辺4大国の関係は深刻」
外交通商部の文正仁(ムン・ジョンイン)国際安全保障大使は21日、
「周辺4大国との外交関係は相当深刻な状況だ」と述べ、韓国が米国・
日本・中国・ロシアとの外交関係で壁にぶち当たっていると主張した。
文大使はこの日、世宗研究所と文化日報社が共催したセミナーの席
でこのように述べ、「4大国との外交関係に動きは見られるが、これと
いった決定打がないと思う。冷戦構造からの脱却に伴う構造的な問題
なのか、それとも外交的な力不足によるものなのかと悩むところだが、
おそらくこの両方に原因があると思う」と指摘した。
文大使はまず韓米関係について、「米国が望む通りのことをすべて
してきたが、世論に批判があるのは北朝鮮に対する認識の違いのためだ。
ブッシュ米大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の北朝鮮に対する認識に
違いが見られる」と指摘した。
続いて韓日関係について、「日本は米国に寄生して軍事力を増強し続け、
中国に対抗しようとしているが、これが続いた場合、韓国がどう対処して
いくかが問題だ。小泉首相は本音と建前が同じだが、安倍(晋三自民党
新総裁)氏はそうではないので、対処が難しくなる」と述べた。
中国との関係については、「中国の高級幹部への接近がますます
難しくなっている。韓国が対中外交にどれだけ真剣に取り組んでいる
のか、検討してみる必要がある」と指摘し、ロシアとの関係についても
「実質的な進展が何も見られない」と指摘した。
北朝鮮の核問題に関して文大使は「これは結局のところ、北朝鮮と米国
の関係ということになるが、その交渉の場から韓国が排除されているようだ。
解決には相当な困難が伴う。まず、6カ国協議を再開させ、第2段階として
9・19共同声明を履行する方向に持っていくのが容易ではない。これを解決
できなければ、国民参加政府(盧武鉉政権)の外交面での失敗ということ
になる」と述べた。
外交通商部長官候補にもたびたび取りざたされている文大使はこの日、
「現在の状況では統一部が外交通商部より力が大きい。外交通商部が
政治的な力を持つようにし、予算も増額しなければならない」と述べ、注目
を浴びた。
安容均(アン・ヨンギュン)記者
朝鮮日報 記事入力 : 2006/09/22 18:30
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