06/09/21 17:48:05
【統制権】「韓国が先に言い出したことではないか」
米国防部高官、米国の本音を語る
戦時作戦統制権の韓国軍への移譲についての米国政府内の意見は完全に統一されて
いるわけではない。しかし、この問題で主導権を握っているのは国防省だ。
ラムズフェルド国防長官をはじめとした米国防省の幹部らは、是が非でも戦時作戦統制
権を早く韓国に移譲しようと主張している。それが米国の国益につながると考えている
わけだ。
19日にインタビューした米国防省高官の言葉にも、そのような雰囲気をにじませていた。
この高官は「(戦時作戦統制権の問題は)韓国政府が先に言い出したことではないか」と
言った。韓国の外交通商部次官が「米国は泣きたいところなのに、韓国がほおを殴った
ようなものだ」と発言したのと一脈通じるものがある。
以下、この米国防省高官へのインタビュー内容のうち、「韓国が戦時作戦統制権を単独
行使しても何ら問題はない」と強調した部分のみ抜粋した。
-米国が戦時作戦統制権の移譲をあまりにも性急に進めているのではないか?
「韓米関係を考えた上で、適切な時期だと思う。韓国が先に話を持ち出したことではない
か。韓国政府がこの問題を提起した。韓国が自らの責任で国防をつかさどろうという
主張は、民族的な感情から出てきたものだ。問題を長引かせることは韓米関係に緊張
をもたらす元となるので、好ましくないことだ。早く解決するのが望ましい。米国はもう
準備ができている」
-米国が全世界の米軍再編計画や「戦略的な柔軟性」の実現のために、ことを急いで
いるのではないのか?
「米国が世界を見る視点が変わり、戦略も変化したことは事実だが、戦時作戦統制権
の移譲はそれとは別で、韓米両国間の問題だ。世界戦略ではなく、同盟関係の管理
という次元での問題だ。韓国が自ら国防に責任を持ちたがっているのも時代のすう勢だ。
ダメだという理由はない。韓米関係は常に変化してきた。今や自然に次の段階に移行
するときだ。
-戦時作戦統制権の移譲のスケジュールが、韓国の安全保障にとって脅威になりうる
という懸念があるが
「(京畿道)烏山の米空軍基地がミサイル攻撃を受けたと仮定してみよう。戦時作戦統制
権を韓国軍が単独行使するからといって、米国が何もしないと思うか。韓米相互防衛
条約もあるし、韓国に駐留する米軍が危険にさらされているのに、米国が何の対応も
しないなんてことはない。在韓米軍がそのまま残るということは、それだけ米国が韓国の
安全保障に気を使っているということだ」
-韓国軍の能力が、戦争を抑止できるレベルにはまだ達していないが
「韓国の国防能力を評価するとき、なぜ在韓米軍の能力を含めて評価しようとしないのか。
韓国が情報・監視・偵察能力まですべて具える必要はない。小さな国がコストのかかる
すべての機能を持つこともできない。米国のものを利用すれば済むのではないか。
韓国が戦時作戦統制権の単独行使のために新たに投資しなければならないものは
それほど多くはないと思う」
ソース:朝鮮日報
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