06/09/19 09:16:24
◇「韓国政府が脱北者を弾圧」 米政府がマさん家族に亡命許可
韓国政府から政治的弾圧を受けているとし、今年3月に米国への亡命申請を行った脱北者
(北朝鮮を脱出した住民)のマ・ヨンエさん家族に対する亡命許可が、申請から6カ月で下りた。
マさんは17日、「今月14日に米国土安保省から主人とわたしの労働許可書を受け取った」とし、
「これで亡命手続きはすべて終了した」と話した。
労働許可書とは、米国への定着に向け米国内での労働を許可するために米政府によって
発行されるものだ。
これで、米国への亡命申請が受け入れられた脱北者は、今回のマさんを含め4人となった。
ソ・ジェソクさんら2人はロサンゼルスの移民裁判所の決定で亡命が受け入れられたほか、
米議会で北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)関連の証言を行った経験のあるイ・ボックさん(仮名)は
一昨年に亡命が受け入れられているが、韓国に定着した後、「韓国政府からの政治的弾圧」を
理由に亡命が受け入れられたのは、マさんとマさんの家族(夫と高校生の息子)が初めてだ。
マさんは近く記者会見を行い、マさんの米国内での反北朝鮮活動を理由に旅券や韓国内での
住民登録を抹消するなど、韓国政府がマさんに加えてきた弾圧の内容と、これまで受けてきた
間接的な脅迫などについて詳しく説明する予定だ。
2000年に北朝鮮を脱出して韓国に定着、その後、米国に移り、現在はニュージャジー州で
暮らしているマさんは、電話インタビューで、「米国には脱北者らが約200人いて、全米では
30~40人が亡命申請を行っていると聞いた」と話した。
被拉脱北人権連帯の米国代表を務めているマさんは公演や宣教、脱北者の支援活動などを
行っているほか、「これから事業を行い、資金を集め、中国や東南アジアで苦労している脱北者の
救出を行う」と話している。
自分の人生を「悲劇」と語るマさんは「金正日(キム・ジョンイル)の元を離れ、自由の地にやって
来たが、そこでも暮らすことができず、結局は外国に渡って亡命までしなければならない羽目に
なった。これが悲劇でなくて何なのか」とし、「韓国政府は自分たちに落ち度はないとし、わたしたち
だけを悪者扱いしている。わたしたちはこのやるせなさを一体どこにぶつけ、どこに向かっていけば
いいのか」と訴えた。
ソース:朝鮮日報
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