06/09/10 14:38:40
【東北工程】「扶余と高句麗の文化は中国のもの」
▼盗掘された扶余の文化財が「中国の文化財」に（下）
扶余展示室の後ろに用意された高句麗展示室もやはり、「中国東北地方の少数民族であり、
中原と周辺民族の文化を吸収し、これを基礎として独特の文化風俗を形成した」と説明されていた。
また、中国がユネスコ文化遺産に登録した五女山城（高句麗建国時の首都）の大型写真も
掲げられており、ここを見学していたある団体観覧客は、同僚らに「五女山城に行ってみたが、
本当にすばらしかった」と自慢していた。
博物館側は早い時期に予備展示を終え、本展示を行う予定だ。
最近、遼河文明展を観覧したある韓国人駐在員は「東北工程が進展し、中国の一般国民の
間でも既に扶余や高句麗の文化は当然自分たちのものだという認識が広まっている。それは
歪曲（わいきょく）された認識だと指摘しても、“それはあなたたちの考えだ”という答えが返ってくる」
と語った。
紀元前3世紀から494年までの800年近くにわたって存在した扶余は、高句麗と百済のルーツに
なった国家だ。ところが、中国はその扶余すらも「東北工程」の中に含め、中国史への編入を
進めている。
すなわち、最終的には高句麗と百済も中国史の一部に含めようという本心をあらわにしているのだ。
忠清南道歴史文化院文化財センターのイ・ジョンス博士は「1940年代後半、地面を掘っている
最中に金の耳飾りや鉄剣など、初期鉄器時代のものが発掘されると、村人たちが手当たり次第
盗掘するようになった。一時期には500から600基以上の古墳が盗掘されたという報告もあるほどだ。
その後、中国当局は 1956年に正式な収集調査を行った」と語った。
最近、この展示会を観覧してきた釜慶大のカン・インウク教授（考古学）は「この展示会の
モットーは展示会場入口に掲げられた“多元一体、中華民族”だ。中国は文化革命以降、
1980年代から中国領土内のあらゆる歴史は中国史だという原則の下、研究を進めている」と
指摘した。
ソース：朝鮮日報
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