06/09/05 18:46:02
いわゆる自警団員(vigilante。ヴィジランティズム)小説または映画がアメリカ社会で一世
を風靡したことがある。法の盲点を突いて横行する巨大犯罪組織や法の死角で横行する暴
力に単身で裁きを下す勇ましい個人を主人公にしたこれら大衆文化作品は退屈した市民達
にサッパリとした満足感を与えてくれた。チャールズ・ブロンソンが出演した映画と原作小説
すべてが人気の「デスウィッシュ(Death Wish)」が代表的だが、また他の例が「デストロイヤー
(破壊者)」シリーズだ。
やはり映画も作られたこの小説は内容が少し珍しかった。すなわちスーパーマンのような
超人ではない主人公達が出るそのほかの作品とは違い、ここでは超人といっても良い武術
の高段者が登場する。韓国武術の達人「チウン」。主人公の師匠である彼は地域なのか、
流派なのか不明な「シナンジュ」という場所出身の老人だが、銃弾を避けるうえに水の上を
走ったり軽い手足さばきだけで破壊的な威力を見せる。
面白いのは彼が駆使する韓国武術に名前が無いという点だ。作者は小説を書いた当時、
カンフーや空手など中国や日本の武術がすでに広く知られていたために「フレッシュな」韓国
武術に目を向けたように見えるが、しかし韓国武術の名前は良く知らなかった可能性が高い。
知っていたらあえて使わない理由が無かったはずだから。
しかし現在はどうなのか。韓国の代表武術としてテコンドーという名前はカンフーや空手よ
りもっと広く知られていると言っても良い。世界テコンドー連盟(WTF)傘下加盟国が182ヵ国。
UN加盟国とほぼ同じ。またテコンドー人口は6000万人。チョ・ジョンウォンWTF総裁の抱負
通りにこれを1億人に増やすことができれば全世界人口の約60人に1人がテコンドー服を着
るわけだ。
テコンドーがこのように「世界の武術」に成長したのは1994年9月4日にオリンピック正式種
目に採択されたのがきっかけだ。WTFはこれを記念するために去年の総会でこの日を「テコ
ンドーの日」に制定した。先日キム・ウンヨンというカリスマを失った今、テコンドーはオリンピ
ック種目に生き残ることが大きな課題というが、少なくともキムチと一緒に韓国を象徴する名
前として引き続き存在することは明らかだ。
それだけにテコンドーが果たして韓国固有の民族武術かと言う議論は重要ではない。例え
しなくても大丈夫だ。いま重要なのはテコンドーがすでに韓国の「代表武術」として国内外で
位置付いたということが事実だからだ。
▲ソース:Daum/国民日報(韓国語)
URLリンク(news.media.daum.net)
WEB翻訳後記者が辞書で修正
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