06/09/04 21:18:13
■大前氏「世界で最も寂しい韓国の経営者」
大前研一氏が語る韓国経済(上)
日本の著名な経済評論家、大前研一氏が「韓国は、このままいくと中国に飲み込まれてしまう」と語った。
大前氏は「中国に飲み込まれないためには、『中国とは違う国』になるべき」と話した。韓国も、ドイツという
経済大国のそばで繁栄するスイスやデンマークのように、中国を利用し、中国との差別化を確保し、競争力
を育てるべきだという。
大前氏は「今韓国には、命を懸けて勝負する(投資する)経営者がいない。経営者は開発途上国市場に
逃げず、米国・日本といった先進国の市場で一流企業と正面から勝負すべきだ」と注文を付けた。
世界的に著名な経営コンサルタントである大前氏は現在、コンサルティング会社(「ビジネス・ブレイクスルー」)
を運営している。また大前氏は急成長する中国をテーマに「チャイナ・インパクト」「中国シフト」「中華連邦」
というベストセラー3部作を出版しており、これまでに韓国を200回余り訪れている。
◆「逃げに走る憶病な経営者」
大前氏は韓国の経営者について、「『ファミリー』だけを大事にする、愛国心のない経営者」と批判した。
さらに「政府・国民・労働組合の皆から信頼してもらえない、『世界で最も寂しい経営者』」だと表現した。
「(彼らは)夢の中で、『こんなにいじめられるくらいなら、いっそ中国に行ってしまおうか』と考えるだろう。
この調子では、韓国の経営者は企業をたたんでしまったり、本社を中国に移してしまったりするのではない
だろうか。しかしそうした動きは、韓国が中国に飲み込まれることを意味する」
大前氏は「20年前、韓国にマッケンジーのオフィスを開設した時に会った人材の方が、今よりも非常に多様
でユニークだったし、層も厚かった」と回想した。
■大前氏「自らを小国とみなす敗北者の発想捨てよ」
大前研一氏が語る韓国経済(下)
◆一流と勝負しなさい
大前氏は「日本市場を避けず、命を懸けて挑戦しなさい」と提案した。日本という一流市場で、日本の一流
企業と正面から勝負すべきだという。
BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)のような(やりやすい)市場に逃げていては、永遠に中国から追われる
立場でいるしかないという。
「韓国の経営者は日本市場を恐れている。日本企業と同じ物しかないので、持ってきても商品の差別化が
できない。サムスンも同じだ。一方、フィンランドやデンマークの代表企業は日本でも世界標準レベルだ。米国
で勝ち、日本で勝って、それから中国でも勝つという順序で進めなければならない」と語った。
◆敗北者の発想からの脱却を
だが大前氏は「これ(韓国の経営者の問題点)をすべて足したところで、韓国の政治家(の問題点)には負ける
だろう」と語った。
「金泳三(キム・ヨンサム)元大統領を支援したある企業を次の金大中(キム・デジュン)前大統領がつぶして
しまった。盧泰愚(ノ・テウ)時代にもそんなことがあった。今の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は『すべて』をつぶす(笑)。なぜ韓国は『生活の基盤』(企業)をつぶしてしまうのか」
大前氏は「選挙でポピュリストを選択したのも韓国の国民自身」とするとともに、自らを小国と見なす敗北者の
発想から脱却するよう忠告した。
朝鮮日報 記事入力 : 2006/09/04 19:00
URLリンク(japanese.chosun.com)
URLリンク(japanese.chosun.com)