06/08/30 23:35:21
80年代はじめ、大ブームをまきおこしたあの、初期の144分の1スケールのガンプラ、いわゆる「300円ガンプラ」
(400円や500円なども、もちろんありますが)が、そのまま2分の1サイズになって発売される。
「ガンプラコレクション」。
どれが出るかわからない、食玩風の販売形態で、箱を開けるとまた箱。
実はこの「箱」も実に肝心、パッケージもそのまま2分の1に縮小されているのである。
発売当初の雰囲気にこだわるため、今のバンダイのロゴとは異なる、いわゆる「バンザイマーク」のロゴが再現され
ているあたり、芸が細かい。
「最近のガンダムより、昔のガンダムに思い入れがある方も、かなり多いと思うんです」
と、バンダイホビー事業部の開発担当者は言う。
それにしても現在では、食玩やガシャポンなど、「ちっちゃくてカッコいいガンダム」のフィギュアはたくさんあるが、当
時の「味わい深い」プロポーションのままでの発売が、なんともたまらない。
「今の目では不格好に見えるかもしれないのですが、そこがまた魅力でしょうしね」(担当者)
当時「欠点」とされていた部分のプロポーションもそのままなので、「ザクの肩をハの字に切る」「ゲルググの頭は幅ツメ」
といった、そのころの定番工作の方法論がそのまま当てはめられるわけだ。
製品には1個に1枚、「総数600万個!! さすが白いヤツ」「ヤスリの選び方・使い方」といった、ガンプラのトリビアや製作ガイド
が書かれたカードが付属するのだが、こんな内容のものもある。
「ズゴックはアッガイの改造パーツ?」
どういうことかといえば、300円のアッガイの腕が伸びた状態を再現するために、ズゴックの太ももを使うとちょうどいいという、
これまた当時の定番工作のひとつである。
担当者さんもちょっと苦笑する。
「昔のお客様のクリエイティブな発想などを活かして、ガンプラを支持していただいているお客様と、長年にわたって一緒に
作り上げていった結果が現在の“誰が見てもカッコいいプロポーション”、“誰でも簡単に組み立てられる”ガンプラなんです。
そういった歴史もふまえ、『定番』と言われた模型改造のやり方も、今のお客様に知っていただければ」
ただ、ひとくちに半分サイズにといってもこれ、実は、バンダイのほこる最新デジタル技術あってのものなのである。
最近のバンダイ、「ちっちゃいもの」をつくる技術がものすごくて、たとえば400分の1サイズのシン・アスカフィギュア(非売品)と
いうのを見せてもらったところ、1円玉より小さいのにちゃんとアスカだと分かる。
今回も、パーツ分割までそのまま完全縮小することもできたというが、
「さすがに小さすぎるパーツがあって。一般の方が組み立てられないものでは意味がありませんので」
一部パーツ分割を省略した、組みやすい形に落ち着いたとのことだ。
1個買うにも品薄で大変だった当時とちがい、たぶん「大人買い」も可能。
積み上がったパッケージにけっこうグッとくる。
たくさん買えば、あのころ描いた「夢の光景」も、コンパクトに実現できます。
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