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2006年09月05日
SEDのデモを体験。55型フルHDパネルに期待が膨らむ
お馴染みの36型のデモが行われた
IFAの広大な会場では60インチのディスプレイでも小さく見えてしまうが、そんななかで強力な存在感を示す36型のディスプレイが(招待者限定で控えめに)展示されていた。
東芝ブースの専用コーナーに用意されたSEDの試作機である。
昨年のCEATECや今年のCESで公開されたものと基本的に同じ内容だが、2007年第4半期の発売が秒読み段階に入ったこともあり、36型での展示は今回が最後になるかもしれない。
来年7月の量産開始に向けて現在最終段階の調整に入っている55型のフルHDパネルでの公開がまもなく実現する可能性があるためである。
55型への期待が高まるのは、36型の画面から伝わる緻密さと画素一つひとつにそなわるエネルギー感が試作機とはいえ、圧倒的なレベルに達しているためだ。
SEDの開発が発表された時期に比べてプラズマテレビや液晶テレビの技術は飛躍的に進化したが、
その進化した最新薄型テレビと比べても、SEDの映像には他では置き換えられない表現力があることが実感できる。
用意されたハイビジョンソースはコントラスト、階調、明るさ、応答性などの検証に適したオリジナル素材だが、それらのチェック項目を特に意識するまでもなく、ひと目見た瞬間、映像の持つ力強さがわかる。
特に、漆黒の深み、CRTを髣髴させる豊富な暗部階調、動解像度の高さにおいて、SEDには明らかなアドバンテージがある。
これだけの基本性能を確保しているのであれば、HD DVDやBDを再生してみたくなるのは当然のことだが、今回の通常デモンストレーションは、残念ながら東芝側が用意した素材での視聴に限られていた。
SEDの映像に接する次のチャンスは来月のCEATECだが、そこでは55型パネルでHD DVDの映像を見られることを期待したいものである。
SEDのデモを体験。55型フルHDパネルに期待が膨らむ
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