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理念対決、小沢氏仕掛け 安倍氏の立候補に対抗し本出版
民主党の小沢代表が9月1日、自らの政治理念をまとめた「小沢主義(オザワイズム)」(集英社インターナショナル)を出版する。
安倍官房長官が自民党総裁選への立候補を正式に表明する日に発売をぶつけた。安倍氏が政策の柱と位置づける教育問題で
愛国心教育の押しつけを否定するなど、「安倍政権」の誕生をにらみ、政治理念での対立軸を明確にしようとの狙いだ。
小沢氏は「小沢主義」の中で教育について「最終責任を国家に持たせる」とする一方、「親が子どもに何よりも教えなければいけな
いのは『自立せよ』というメッセージだ」と主張。「愛国心は、幼いころから適切な教育やしつけをしていれば、自然と生まれてくる」と
して、愛国心教育の強制に否定的な考えを明示した。
一方、安倍氏は近著「美しい国へ」(文春新書)で「教育の再興は国家の任」とし、全国的な学力調査や教員免許の更新制度、学校
評価制度の実施など国の関与を強める方向を打ち出した。
小沢氏は国の責任を明確にしつつ、関与を限定的にすべきだとして安倍氏との違いを際立たせている。
外交をめぐっては、小沢氏は現政権を対米追従外交と位置づけ、「思考停止」、「外交不在」と批判。日本が主体的に行動すべきだと
したうえで、自らの7月の訪中を踏まえて「立場、歴史、民族の違いはあっても、みずからの所信を堂々と述べれば、相手はそれなり
に尊重してくれるし、理解もしあえる」と記している。日中関係について「政経分離」を求める安倍氏の姿勢を牽制(けんせい)し、正面
からの対話の必要性を強調したものだ。
靖国問題について、小沢氏は「靖国神社に参拝するのが自分の信念ならば、それをきちんと説明する方がかえって日本のためになっ
た」と指摘。参拝の事実を公表しない方針を示している安倍氏にも矛先が向かう。
ただ、リーダー像では共通点もある。小沢氏は「自分の目指すものを明確に掲げ、自分で決断し、自分の責任において実行できる人物」、
安倍氏は「政治家は実現したい政策と実行力がすべて」と記している。
両氏は10月の衆院補欠選挙で党首として対峙(たいじ)する見通し。小沢氏は政策に先立ち、強いこだわりのある政治理念で論争を
仕掛けた形だ。政策の具体論をめぐり、小沢氏は当初、「日本改造計画」の続編を年明けに出版する予定だったが、来年の参院選前
に先送りすることを検討。来年6月に新政権が示す最初の「骨太の方針」にぶつける構えだ。
ソース:朝日新聞
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画像:小沢氏と安倍氏の「政治理念」の比較
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