06/08/26 06:33:22
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 孫基禎の銅像
今年はベルリン五輪から70周年である。この大会のマラソンで優勝した金メダリスト、
孫基禎選手(1912~2002年)を記念する銅像の除幕式がソウルであったので思い
出した。当時は日韓併合で孫基禎は日本選手として出場した。五輪の歴史には当然、
日本の金メダリストとして記録されているのだが、韓国人は昔からこれが気にくわない。
そこで韓国では以前から歴史的記録になっている孫選手の国籍を日本から韓国に
変えるよう主張してきた。ドイツに出かけ記念碑に刻まれた「JAPAN」をひそかに削って
「KOREA」に変えるという“事件”まで起こしたことがある。優勝した時、当時の韓国の
新聞が孫選手の胸の日章旗を消した写真を掲載した事件は、抗日史の輝かしい1ページ
として今なお語り続けられている。
70周年記念の銅像は優勝当時の力走する姿そのままだが、胸には案の定、日の丸で
はなく韓国の国旗が刻まれている。銅像は近くソウル市からベルリン市へ寄贈されると
いう。これが「あった歴史よりあるべき歴史が重要」という“韓国人の歴史観”である。
孫選手の快挙もまた日本統治下の近代化コリアの成果と思うのだが、そんな客観的な
歴史観は認めてもらえない。(黒田勝弘)
ソース:iza(産経新聞8月26日6面)
URLリンク(www.iza.ne.jp)