06/07/22 10:00:49
■胡主席専用機が割り込み? サミット帰り 首相機足止め
主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)を終え、帰国する小泉純一郎首相を
乗せた日本の政府専用機が、離陸直前に中国政府専用機の"割り込み"にあい、出発が遅れ
ていたことが関係筋の証言でわかった。日中首脳は同じサミット会場にいながら言葉も
交わしておらず、「冷たい関係」が改めて浮き彫りになった。
同筋によると、小泉首相の専用機は、サミットが終わった今月17日午後10時、予定通り
サンクトペテルブルク近郊のプルコボ空港の駐機場から牽引車にひかれて動き出した。
しかし、中国の胡錦涛国家主席を乗せた同国政府専用機が突然、空港の反対側から姿を
みせ、牽引を終え自走体勢に入ろうとしていた首相機の前を通過し、先に滑走路に入り
離陸していった。この間10分間ほど、首相機は足止めさせられた形となった。同筋は
「(ロシア)管制塔がいったんゴーサインを出した首相機の離陸を待たせ、中国機を先に
やったのは偶然とは思えない。中国機が日本側を牽制するため、首相機の出発に時間を
合わせた可能性もある」と指摘している。
空港当局はロシアを訪問した各国首脳専用機の出発時間を公表していないが、空港関係者
によると、中国機の出発予定は首相機の後になっていたという。
首相同行筋は「そんなことがあったとは知らなかったが、中国側に確認するまでの話
ではないだろう」と語った。
ソース:産経新聞06/07/22 3面(東京版)をテキスト化