06/07/18 13:07:13 LP5gX8Db
>>254
こんな記録があります。
洪錫謨『東国歳時記』/1849年
「十月」
「煖炉会(だんろえ)
ソウルの風俗に、火鉢に炭火をおこし、焼き網をのせる。
胡麻油、醤油、鶏卵、葱、蒜、とうがらし粉などで牛肉を調味し、
火鉢をかこんで焼きながら食べる。これを煖炉会という。
牛肉かまたは豚肉に、蕪菁(かぶら)、瓜、葷菜(葱、蒜など)、鶏卵などを入れて
寄せ鍋にしたものを悦口子(ヨルコジャ)、または神仙炉(シンソンロ)という。
かんがうるに『歳時雑記』には、「京の人たちは十月一日、酒をふるまい、
火鉢で肉を焼きながら団欒するのを煖炉という」と書いており、
また『東京夢華録』には、「十月一日官庁では、煖炉につかう炭を宮中に献上し、
民間では酒をととのえて煖炉会をおこなう」と書いている。
今の風俗も同様である」
あと牛の屠殺には国から制限が掛けられていたので、牛そのものは稀少だったでしょうね。