06/07/10 02:12:27
「万景峰」入港禁止 制裁効果は限定的 「ERINA」提言
県などが出資するシンクタンク「環日本海経済研究所(ERINA)」は、北朝鮮のミサイル発射に対
する政府の制裁措置について、「(万景峰92の)入港禁止の制裁効果は限定的」などとするリポート
をまとめた。また、制裁効果を上げるためには「中国と韓国と足並みをそろえる必要がある」と提言
している。
リポートのタイトルは「日本単独による対北朝鮮経済制裁の効果と課題」。北朝鮮など北東アジア
情勢を研究しているERINA調査研究部の三村光弘研究主任がまとめた。
政府は5日、ミサイル発射の対抗措置として特定船舶入港禁止特措法に基づき、北朝鮮の貨客船
「万景峰92」の半年間の入港禁止を決定した。この措置についてリポートは、北朝鮮船籍の日本入
港は激減しており、「入港禁止の経済的効果はそれほど大きくなく、むしろ政治的メッセージの性格が
強い」と指摘している。また、貿易制限により、北朝鮮はマツタケやアサリなど魚介類の輸出量が減少
するため、当面は打撃を受けるとの見方を示した。しかし、中・長期的には、中国やロシアなど第三国
を経由するルートを活用することで物流が確保できるため、入港禁止の経済的効果はそれほど長く続
かないと推測している。
リポートは送金制限にも言及。平成15年度に日本から北朝鮮へ流れた資金は約26億円になると
指摘。「常に貿易収支が赤字の北朝鮮にとって、日本からの送金が持つ影響はそれなりに大きい」と
一定の効果があるとした。しかし、「海外の銀行に口座を持ち、それを通じて送金する場合などは、有
効な規制ができない」ため、制裁の効果が限定的になる可能性もあると説明している。
(下記ソースより一部引用)
URLリンク(www.sankei.co.jp)
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