06/05/12 22:37:40
原 敕晁さん拉致事件で国際手配されている北朝鮮の元工作員がFNNの単独取材に応じる
原 敕晁(ただあき)さん拉致事件で、辛光洙(シン・グァンス)容疑者(76)とともに国際手配
されている北朝鮮の元工作員、金吉旭(キム・ギルウク)容疑者(78)がFNNの単独取材に
応じた。
原さん拉致の舞台裏を明かすとともに、辛容疑者への怒りをあらわにした。
取材班は、原 敕晁さんを拉致した実行犯の1人、金吉旭容疑者を取材するため、8日から
韓国・済州(チェジュ)島にあるアパートの周辺で張り込みを開始した。
そして、5日目の12日、外出先から戻ってきた金容疑者に接触することに成功した。
白い野球帽をかぶり、チェックのシャツの上に、グレーのジャケットを羽織っていた
金容疑者は、動揺を隠せない様子だったが、説得の末、インタビューに応じた。
金容疑者は「結論を言うと、わたしは被害者。そして犠牲者です。わたしの家族は破たん
しました。そういうことを誰も知らない」と、ややかすれた声で話した。
北朝鮮の元工作員、辛光洙容疑者が、3人の在日朝鮮人の「補助工作員」と共謀して実行
した原 敕晁さん拉致事件、元朝鮮学校の校長だった金容疑者は、補助工作員の1人として
事件にかかわり、その後、韓国に潜入し、1985年にスパイ容疑で韓国当局に逮捕された。
早稲田大学国際教育学部の重村智計教授は、金容疑者が果たした役割について「辛光洙
が、工作活動する手先に使ったんですね」と話した。
原さんの拉致を認めた金容疑者は、韓国の法廷で無期懲役を言い渡され、その後、恩赦で
仮釈放されている。
原さんの拉致について金容疑者は「辛光洙がすべて手引きをして誰かと一緒にやったこと
です。わたしは初めから知りませんでした。ただ、『九州・別府に一緒に行ってくれ』と言われ、
行っただけです」と話し、原さんと一緒に別府まで行ったことは認めた。
「辛光洙容疑者に言いたいことは?」との質問に、金容疑者は「わたしの敵です。殺したい
ほど憎いです。人間じゃありません」と話した。
また、金容疑者は、「拉致事件にかかわった身として拉致に関してどう思うか?」との質問に
は、「そういうことは、わたしは知りません。まったく知りません。辛光洙に聞いてください」と
話した。
日韓両国は、犯罪人に引き渡し条約を締結しているが、金容疑者の日本への身柄引き
渡しは実現していない。
ソース:FNN
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