06/05/12 03:00:06
反日スプリンクラーとして世界に歪曲・偏向記事を垂れ流すNYT東京支局長
戦略情報研究所客員研究員 ジャーナリスト 西村幸祐
『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』といえば、『ワシントン・ポスト』と並んで、アメリカを代表する
大新聞である。そんな世界屈指の新聞社の東京支局長ともなれば、日本の政治経済のみならず、日本の
社会や歴史、文化を知り尽くした人物であると考えるのが自然だろう。
だが、現実はそうではない。海外メディアの日本発記事の偏向についての指摘の度に名前があがる
のが、他ならぬNYT東京支局長、ノリミツ・オオニシ氏である。朝日新聞本社内にあるNYT支局から発信
されるオオニシ氏の"反日怪電波"を、西村幸祐氏が暴く。
外国メディアの東京発の特派員記事の質が低下していると言われて久しいが、とりわけ大きな批判に
晒されてるのが、米国リベラル紙の雄、ニューヨーク・タイムズ(NYT)である。
もともとメディアバイアス(偏向)が強い新聞とはいえ、かつてNYTには三島由紀夫の評伝を著したヘンリー・
ストークス東京特派員のように、日本社会や日本文化を真摯に取材する人物もいたはずである。この質の低下は、
いったいどこから生まれたのであろうか?
わが国が「失われた10年」から脱しつつある過程で、それに反比例するように駐在特派員の粗悪品が
目立ってきたという背景もあり、それはそのまま、海外メディアがいかに日本を軽視しているかという
ことを逆証明している。
▼天皇制の男系維持論を意図的にねじ曲げ
だが、日本を軽視しているからと言って、歪曲に満ちた卑劣な記事が許されるわけがない。
例えば昨年4月11日付には、当時、中国で巻き起こっていた反日暴動に触れた、
《東京は中国の反日集会に抗議する》と題したノリミツ・オオニシ東京支局長の記事が掲載された。
反日暴動の原因が日本だけにあるという前提のもと、《日本は最近、より積極的な主張をする外交政策
を採ることで、また韓国との関係を悪化させたので、今回の中国との紛争は日本をアジアで孤立したまま
にさせるだろう》と、「アジアで孤立する日本」を印象づけた。
-略-
さらに、オオニシ氏は、今年3月12日付で《幼い天皇、募集!日本の国家主義者、Y染色体のみに期待
=Wanted:Little Emperors ;To Japanese Na-tionalists, Only the Y Chro-mosome Counts》という記事を書いている。
-略-
この記事は3月7日に日本武道館で行われた「皇室の伝統を守る1万人大会」を取材したものだが、見出し
から日本の伝統・文化を冷笑する悪意が感じられる。男系直系がY染色体を継承するのは科学的事実だが、
男系支持者はそれを唯一の(=only)根拠としているわけではない。多くの男系支持者に共通するのは、皇室が
築きあげてきた歴史と伝統の重要性であり、Y染色体論は、そうした文化的主張を科学的根拠で強化にすぎない。
-略-
オオニシ氏だけでなく、こうした記事を許すNYT自体の暴力的な反日体質も追及されるべきだ。今年2月13日付
には、レッテル貼りと一方的な決めつけで麻生太郎外務大臣を口汚く罵る、《日本の攻撃的な外務大臣》という
社説が掲載された。
-略-
日系カナダ人(?)であるオオニシ氏が、日本を心底から嫌悪し、差別する暗い情熱がどこから生まれたのかは、
本人に聞かねばわからない(残念ながら、『SAPIO』誌からの取材依頼に対し、オオニシ氏は「多忙であり、自分は
取材をする立場で取材を受けることは控えている」との理由で断わっている)。また、別に誰が日本を憎悪しても、
その本人の自由である。
だが、報道の名の下で発信される記事とその行間に、個人的憎悪と差別感情を塗り込み、真実を歪める情報を
バラ撒くことが許されるのだろうか?
▼韓国紙の反日プロバガンダと見まごう記事
3月2日付の「アジア短信」という記事では、盧武鉉大統領が日本の改憲の動きを批判したことに触れているが、
その内容はNYTが韓国紙ではないかと錯覚するほどだ。
-略-
蛇のような執念深さで、再び麻生外相に言及しているのはさておき、盧武鉉大統領を全肯定し、小泉首相を全否定
する根拠が幼稚な歪曲史観であるならば、客観報道と程遠い、韓国の反日プロバガンダの手先と批判されても文句は
言えまい。繰り返すが、オオニシ氏はNYTの記者であって韓国メディアの記者ではない。また日系カナダ人であって
韓国人ではない。
-略-
>>2以降につづく
ソース:SAPIO 5月24日号 PP 76-78
ネット上にソースがないため、記者が誌面を確認し、テキスト化しました。