06/03/19 23:11:22
■勝つべきチームは僕ら イチロー=訂正
イチロー外野手(マリナーズ)が、野球人の誇りを懸けた戦いに完勝した。試合前の練習で
告げられた初の3番で3安打、2盗塁、1打点。そして、これまでの2度の苦い思いを晴らすよ
うな6-0の勝利。しかし自らも含め、日本の選手が感情をあらわにして、韓国ベンチに向け
てガッツポーズをすることは一度もなかった。
「当然でしょう。野球はケンカではない。そんな気持ちでした」。しかし、今大会における韓国
選手たちの振る舞いには闘志をかき立てられていた。
例えば2次リーグで日本に勝利した後、太極旗をマウンドに突き立てた者がいた。この日、
5打席目の邪飛を捕球した三塁手は、そのボールを打者のイチローに向かって投げつけた。
それ以外にも敬意を欠く行為が連続。大好きな野球が冒とくされた、と強く感じていた。
本当の強さやプライドは、プレーそのもので表現すべき。少なくとも、イチローの固い信条
は日本野球で培われたものだ。「勝つべきチームが勝たなくてはいけない。そのチームは当
然、僕らだと思っていた。きょう負けることは、日本のプロ野球に大きな汚点を残すことと同じ」。
絶対に負けられない韓国との3度目の顔合わせは、イチローにとってアスリートの尊厳を
守る“聖戦”でもあった。
そんな志に、日本代表のメンバーは完全に同調している。「本当にいい仲間ができました」。
チームリーダーが、やっと満足げに笑った。(サンディエゴ共同)
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