06/03/17 11:36:27
「わぁー！」ソウル駅の待合室1階の入り口から2階まで、数百人の歓声が鳴り響いた。
8回の表、李鍾範（イ・ジョンボム）選手の打球が飛んでいった瞬間、大きな歓声が上がった。
数百人が両手を上げたり抱き合ったりした。ホ・ジヨンさん（21・大学生）は「鳥肌が立つほど興奮しました。本当に嬉しい」と語った。
WBCの2次リーグ最終試合の韓日戦が行われた16日、大韓民国は勝利の喜びを満喫した。
ソウル駅や竜山駅、永登浦駅、江南高速バスターミナルなど、市民が集まる場所には、
テレビの前で足を止めたまま、大勢の市民が集まって「大韓民国」という掛け声を斉唱しながら応援した。
この日の午後は、仕事にも勉強にも手がつかなかった。韓国外国語大学の学生食堂は、
試合の10分前からおよそ300人の学生で満席になった。スカンジナビア語科のチョ・スフンさん（26）は、
「11時から授業があるが、友だちと一時間前から野球中継を見るため待っていた」と話した。
9回、呉昇桓（オ・スンファン）選手が三振を奪う瞬間、学生食堂に集まった学生たちは、
「大韓民国！」を叫びながら大きく飛び上がり、ハイタッチ（腕をあげてお互いの手のひらを叩くこと）をした。
ソウル大学中央図書館のマルチメディア室にも、図書館で勉強していたおよそ50人の学生があっという間に集まった。
ソウル大学の自然科学部のチェ・ラクヒ（20）さんは、「普段は静かな図書館で、
こんな風に大きな歓声が上がったのは初めてでしょう」とし、
「韓国が点を取るたびに、皆が拍手したり歓声を上げたりして大変な騒ぎだった」と話した。
「私は、外国で長く暮らして、これまで別に愛国心を感じたことがないが、
スポーツを通じて自分に韓国人の血が流れていることを実感させられました。熱く血が騒ぐような気がします」
会社によっては皆で会議室に集まってテレビ中継を見たところもあり、やむを得ない事情で中継を見られない市民は、
携帯電話の文字中継で試合を楽しんだ。30人の全社員が、
会議室でテレビを視聴したチョン・ジンソクさん（30/ベンチャー企業職員）は、
「李鍾範選手が安打を放ったとき、社員全員が手をたたいて大騒ぎした」とし、
「特に、イチローを『イプチリョ』（軽口の治療という意）と呼んだり、
『30年間泣いてもらう』と皮肉ったりして、喜んだ」と述べた。
キム・ヒョグンさん（32歳/預金保険公社）は、「社員全員が文字中継に注目していたが、
8回に李鍾範選手が安打を打ったとき、課長が我慢できず立ち上がった」とし、
「20人の職位が一斉に、『安打～！』と歓声を上げてハイタッチをした」と語った。
江原道の奥地も例外ではなかった。農村のあちこちに位置する銀行、農協、村の住民会館などで、
住民たちの熱い応援が繰り広げられた。江原道・華川郡のユン・チャンヨン（59）さんは、
「サチャン里農協を訪ねたが、お金を引き出しにきた住民や兵士たちが、自分の用事はそっちので、
みんなテレビの中継に夢中になっていた」とし、「田舎のお年寄りたちも、野球についてはよく知らないが、
さすがにアメリカと日本を下したと聞くと皆大喜びした」と話した。
一方、韓国代表チームが準決勝に進出すると、流通業界は思いもよらない野球特需で嬉しい悲鳴をあげている。
Eマートは、今月10日から14日の間、野球グローブ、バットなど、野球用品の売り上げが先週に比べて18％増えた。
ロッテマートも、10％以上の売り上げ増を記録した。
朝鮮日報
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