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■「23万の海外養子は貴重な国家資源」
「今や23万人と推定される海外養子を国家レベルで活用する方策が必要です。先進国で
高等教育を受けて社会的地位を得ている人々の喪失感を満たしてやって、ルーツが韓国
にあることを誇りに感じるようにしてやらねばなりません。」
最近訪韓した、在欧韓人総連合会の金ダヒョン会長(68)は、ヨーロッパ地域の韓国人養子
後援会の父と呼ばれている。金会長は1984年、自分が経営していたアムステルダム市内
のレストランの2階に教育施設を設置して、ヨーロッパでは初めて民間レベルで海外養子
の教育と交流を始めた。その後、金会長は2005年にはゼロから世界韓国人養子後援会を
設立し、私財を投じたほか政府の一部支援を得て韓国人養子のための事業を推進した。
「韓国人養子がたくさんいるヨーロッパに暮らしてみて、彼らが可哀そうで始めたのですが、
今では各地域別に韓人会がそれぞれ養子後援会をよく運営していて幸いです。」
現在ドイツやイギリス、フランスなど大部分のヨーロッパ諸国には韓国人養子の集まりが
あり、彼らと交流のための養子後援会が設立されている。養子後援会が各地域別に設立
されてからは、ヨーロッパ地域の韓国人養子らは地域の韓国人と活発な交流をしている。
「韓国人養子後援会では年に2~3回、養子たちと一緒に集まってセミナーをしたり、韓国
の食べ物を作って一緒に食べてパーティーを開いたりします。各種スポーツ行事も一緒に
行ない、キャンプや年越しの集まりも共にして、養子たちが韓国系2世との友愛を堅める姿
を見ると、やりがいを感じます。」
しかし金会長は、「韓国政府の養子政策は間違っている」と批判を加えた。養子を海外に
出すのは仕方ないとしても、事後管理がきちんと出来でいないことが問題というのだ。
「海外養子は自分の意思ではなく、実際は海外へと売られて行ったのに他なりません。し
かし彼らのうち95%以上は先進国で高等教育を受け、弁護士・医者・教授などの専門職や
公務員・会社員として社会の主流に属しているケースが多いのです。彼らを韓国に連れて
きて面倒をみ、抱きしめてやって韓国のことをきちんと教えてあげることこそ、韓国を海外
にきちんと知ってもらえるようにする過程の一つになるでしょう。」
金会長は、政府の在外同胞政策にも少なからぬ問題があると一喝を加えた。在外同胞を
代表するさまざまな組職を作ったことが、全世界の在外同胞の間で反目と葛藤が生じる
下地を作ったというのだ。また在外同胞同士が些細なことで外国法廷で争うケースが段々
多くなっている点も、慎まなければならないと忠告した。
1970年代にドイツに派遣された鉱夫として渡欧し、オランダに定着した金会長は、ヨーロッ
パの韓国系社会を代表する人物に数えられる。1989年に組職されたヨーロッパ連合会が
有名無実化すると2000年に組職を整備してヨーロッパ韓人総連合会を立ち上げ、今まで
率いて来ている。そんな金会長が口にする言葉は、いかにも意味深長だ。
「祖国から良いニュースが聞こえてくることだけを望んでいます。色々と恥ずかしいことが
海外に広く知られて、同胞たちの面目を失わせるようなことが無かったらと思います。」
▽ソース:世界日報(韓国語)(2006.03.09 19:55)
URLリンク(www.segye.com)
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