06/03/09 09:31:54
「韓国ではいまだに性や人種差別」米人権報告書
【ワシントン8日聯合】
米国は8日に発表した年次人権報告書で、韓国政府は概して人権を尊重して
いるが、女性の社会的差別、家庭暴力や強姦、児童虐待、人身売買、障害者
差別、マイノリティ差別などの人権問題があると指摘した。
報告書では、韓国で国際結婚のカップル数が昨年は全体の10%に達し増加
傾向にあるにもかかわらず、血統主義の原則のため外国人の帰化手続きが
容易ではないなど、マイノリティに対する差別があると記している。女性勤労者
の給与水準が男性の63%にとどまり、50歳以上の高齢者が就労する機会は
若者層の33.7%に過ぎないなど、性と年齢による差別も問題だとした。
また、違法な性売買が広範囲にわたっており、中国や東南アジアへの売春ツ
アーも盛んだと批判している。韓国では人身売買を禁じているが、「人身売買
の発生地でもあり中間帰着地と終着地も兼ねている」と表現、韓国人女性が
カナダやメキシコを経由し米国に売られたり、西側国や日本などに渡っている
と述べた。
約8000人のエイズ患者に対する社会的差別や、最低賃金を根拠に都市勤
労者の基礎的生活レベルの低さにも触れている。
政治的基本権や人権問題に対しては特に問題提起しなかったが、「当局が
共産主義や北朝鮮寄りとみなされる思想の表現を制限できる」国家保安法の
存在を指摘し、国会で廃止や大幅改正などを審議していると記した。
一方、北朝鮮の人権については「依然として極度に劣悪な状態」と述べた。
「世界で組織的な人権じゅうりん国となる傾向がある」国として、ミャンマー、
イラン、ジンバブエ、キューバ、ベラルーシと並んで挙げられた。北朝鮮では
体系的に抑圧的な政権が住民の生活のほぼすべての面で統制しているとし、
昨年12月に北朝鮮内で活動する非政府組織(NGO)の活動の大幅縮小を
要求したことで、一層孤立しようとしていると指摘した。
ソース:聯合ニュース
URLリンク(japanese.yna.co.kr)