06/03/04 03:31:52
- サハリン残留 韓国人子孫の留学支援 外務省が北大に要請 -
外務省は三日、戦時中に徴用などで朝鮮半島から樺太(現ロシア・サハリン州)に動員
され、戦後、残留した人々の子孫を対象に新年度、留学制度を新設する計画を明らかに
した。これまで同地の残留韓国人支援策は一時帰国などが中心だったが、「未来志向の
日韓関係構築」の一環として若い世代に着目、教育面で支援する。
当面の受け入れ先は現地との交流実績がある北海道大とし、韓国研究センターのある
九州大(福岡市東区)などにも拡充したい考えだ。
計画によると、対象となるのはサハリン国立大の学生。半年から一年の短期留学を想定
し、奨学金や往復旅費の支出を検討している。学生たちは三、四世となりロシア語を母語
としているため、初年度は同大との交換留学制度がある北大に受け入れを要請。その後、
九州大や留学生が在籍者の四割を占める立命館アジア太平洋大(APU、大分県別府市)
にも呼び掛けていく方針だ。
留学制度については、麻生太郎外相が昨年十一月に韓国・釜山の東西大を訪れた際、
同大側が一昨年からサハリンの韓国系留学生を受け入れている実績を踏まえ「経済的に
苦しく、教育環境に恵まれていないケースがある」として、日本側の対応を要望。外務省が
同大の事例を参考に計画をまとめた。
戦後、サハリンに残留した日本人は引き揚げが認められたが、朝鮮半島出身者は
一九五二年のサンフランシスコ平和条約発効で日本国籍を失い、引き揚げは認められな
かった。さらに九〇年まで韓国と旧ソ連の国交がなかったため、残留を余儀なくされた。
外務省によると、サハリン州の人口は約五十三万人で、朝鮮半島出身者は約四万人に上
る。
ソース : goo ( 西日本新聞 )
URLリンク(news.goo.ne.jp)