06/02/26 15:06:31 wWTSoiYo
朝鮮通信使一行は、いたるところで文化交流の大きな渦をまきおこした。それは庶民にも及び、たとえば岡山県牛窓の唐子踊、
三重県津市の唐人行列などが今に伝わっている。江戸市中に入るときの熱狂的雰囲気は、浮世絵画家羽川藤永が宝暦年間に見事に絵に表わし、
江戸入城の光景は狩野益信が六曲二双の絢爛豪華な屏風絵
に思う存分筆を振っている。
このような朝鮮通信使を軸とした両国の交流には、秀吉の朝鮮出兵による深い傷跡を癒しながら、
平和友好の絆をつよめていこうとする両国民の共通の願いがこめられていたのである。