06/02/22 13:25:52 cFz9QHGM
ニューヨークかロンドンの石畳が並ぶ下町のバー。
その店はガラス張りになっていて、カウンターバーから外の風景が見えます。
一人の紳士(A氏)が、カウンターでロックを飲みながら待ち合わせ相手を待っています。
カメラはカウンターの中から待っているA氏と、彼のバックのウィンドウ越しに外の風景を捕えています。
彼がふと振り返ると、ウィンドウの向こうに待ち合わせの相手(B氏)が。
彼はみすぼらしい風体の女性と何やら話しています。そして彼女に何か手渡したようです。
A氏はその一部始終を見ていました。遅れてきたB氏がバーのカウンターに腰をおろすと、A氏は待っていたように開口一番こう云いました。
「さっき、話していた女性には病気の子供がいるんだろ?そして君は治療費を渡した。
ハハハ、あれはいつもの手口なんだ。君は騙されたんだ、まあ僕もだけど。
彼女に病気の子供なんかいないんだよ」。
これを聞いた彼は「そうか・・(ここでロックをゆっくり一口)、彼女には病気の子供はいなかったんだ。それはよかった」とA氏に視線を送った。
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そうか。。。199人もの置き去りにされた孤児はいなかったんだ。良かった