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英紙「インディペンデント」の駐北京事務所の記者ジャスパー・ベッカー氏の著書「餓鬼:毛沢東政権の
大飢餓時代を解明する」(略称、「餓鬼」)中国語版が、このほど出版された。同氏はメディア取材で、
中国共産党は人道を反する重罪を犯したが、すべての罪責から逃れていると批判した。
ベッカー氏は15年間北京に在住し、英国BBCや、香港紙「南華早報」などに取材提供したこともあり、
現在は英紙「インディペンデント」の駐北京事務所の記者を勤めている。これまで北朝鮮の金正日政権や、
中共政権を暴露する数々の著書を出版し、本人が来年には職を辞し、旅しながら創作に専念すると語った。
本の出版に当たって、北京にいるベッカー氏は同紙の取材に答えた。
イ紙:中国の大飢餓時代に関連する本を書こうと思った理由は何か。
ベッカー氏:中国に入り、調査の初期段階では、あれは深刻な自然災害だと認識していたが、情報収集が
進んでいくにつれ、大飢餓は中国共産党による人災であることが判明した。中共政権は人道を反する重罪を
犯したが、すべての罪責から逃れている。中国で発生した大飢餓は、人々に軽視と誤解されている人災で
あるため、この悲劇の真相を明かそうと決めた。
イ紙:読者は欧米人、それとも中国人を対象にしているか。
ベッカー氏:最初は欧米人に、中共政権や、官僚機構の行動および彼らと農民の関係を紹介しようと考えた
のだが、いまでは、この本をもっとも必要とする中国国民に読んでもらうと望んでいる。多くの中国人は
大飢餓時代になにがあったのか、どうして発生したのかについて、まったく知らされていないからだ。
中国国民は、中共政権と指導者に対し、もっと疑問を持って問いただし、大飢餓を引き起こした罪を認めさせ、
中国の近代歴史に正確な結論を下すよう求めるべき。これは最も重要なことで、だから中国国民にぜひ
この本を読んでもらいたい。
>>1-5あたりに続く