06/01/20 10:55:28
軍用火薬を使った爆弾や拳銃、実弾などを密輸しようとしたとして、
自称暴力団関係者の男ら3人が銃刀法違反などの疑いで警視庁や神奈川県警に逮捕されていたことが分かった。
1人は指定暴力団稲川会の周辺者とみられ、警視庁と神奈川県警は、
暴力団が組織的に密輸に関与した疑いがあるとみて調べている。
火薬はトリニトロトルエン(TNT)とみられ、砲弾などの爆薬として使われる。
TNTを使った爆発物を暴力団が利用したこともある。首都圏では、
関西から東京に進出した国内最大の指定暴力団山口組と、他の暴力団との緊張関係が続いており、
抗争用の武器として準備した可能性があるという。
調べや関係者の話によると、自称暴力団関係者の男と船員のフィリピン人の男2人の計3人は18日夕、
フィリピン籍の船で横浜港の大黒ふ頭に、TNTを使った爆弾6個のほか、回転式拳銃11丁や実弾約200発、
大麻などを密輸しようとした疑いが持たれている。
TNTは、砲弾や地雷などの爆薬として使われる。03年8月、
北九州のクラブを暴力団工藤会系組員が襲撃した事件では、組員がTNTを詰め込んだ手投げ弾を投げ込み、
従業員ら多数のけが人をだした。
暴力団をめぐっては、山口組が昨年、東京の有力団体だった国粋会を吸収し、都内に拠点を築いた。
国粋会が他の暴力団に貸していた縄張りをめぐり、関東の暴力団との抗争に発展する危険性がある。
昨年末には山口組の6代目組長が収監され、トップ不在の不安定な情勢が続いている。このため、
警察庁は取締本部を設置、警視庁をはじめ各都道府県警も厳戒態勢を敷いている。
ソース:朝日新聞
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